説明要旨
更新日: 2013年5月28日
2013年3月期 決算説明会(2013年5月9日)
次に、各事業セグメントの状況ですが、機械加工品事業セグメントの2013年3月期の売上高は、前四半期比6.1%増の1,136億円となり、営業利益は0.6%減の255億円となりました。営業利益率は1.5ポイント低下し22.4%となりました。
製品別では、ボールベアリングの売上高は前期比2.7%増の609億円となりました。外販数量は、第1四半期まではタイ大洪水からの回復が順調に進みましたが、第2四半期以降では欧州債務危機の長期化、中国経済を始めとする新興国経済の減速など世界景気の悪化により各製品市場での需要減少の傾向が継続し、結果として前期比横ばいに留まりました。また、PC販売の低迷によりHDD市場が予想以上に冷え込み、ピボットアッセンブリー向け内販数量が下期に大きく減少しました。利益面では、労務費削減などのコスト削減施策を実施しましたが、稼働率の低下に伴う製造単価の上昇により、利益は減少しました。今期2014年3月期は、HDD市場の冷え込みの継続によりピボットアッセンブリー向け内販は前下半期並みの水準で安定的に推移する見通しですが、外販既存用途での拡販、新規分野の開拓により増収増益となる見込みです。
ロッドエンド・ファスナーでは、中期的な航空機生産の拡大に伴う部品受注増加が続き、円安によるプラス影響もあり、売上高は前期比9.0%増の229億円となり、利益も堅調に推移しました。タイ・ロッブリ工場での生産能力を拡張し、日本・米国・英国工場からの生産移管による収益性の向上を推進しており、今期についても、増収増益を見込んでいます。尚、B787問題は、解決に向けて進み始めており、運航再開も近いと理解しています。顧客からの要望を踏まえて当社では予定通りの操業と出荷を続けています。
ピボットアッセンブリーは、PC販売が低迷する中、第2四半期以降にHDD市場が大幅に調整した影響を受けましたが、タイ大洪水での競合他社の被災により引き続き高いシェアを維持し、売上高は前期比11.2%増の297億円となり、利益も増加しました。今期は、HDD市場は前下半期並みの水準で安定的に推移する見通しであり、減収減益を見込んでいます。
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