電子機器セグメントでは、第2四半期の営業利益は2億8,100万円、営業利益率が0.7%と、第1四半期の赤字から黒字転換しました。
スピンドルモーターは、第2四半期の売上高が前年同期比31.0%減、第1四半期比5.9%増となりました。HDDメーカーの在庫調整などの影響により、第2四半期の販売数量は月390万台と、第1四半期に比べて横ばいでしたが、2.5インチHDD用スピンドルモーターの販売は月140万台へ増加し、製品ミックスが改善しました。また、損益分岐点の引下げを目指し、人員見直しを含むコスト構造の改善を行い、歩留まり改善に努めた結果、赤字幅は縮小しました。
情報モーターでは、第2四半期の売上高は前年同期比12.7%減、第1四半期比6.4%増となりました。第1四半期に比べ、ファンモーターや振動モーターでの販売数量増加と、為替のプラス影響により、利益は増加しました。
キーボードは、第2四半期の売上高が前年同期比29.4%減、第1四半期比14.1%増となりました。人民元高、中国での人件費高、原材料高の悪影響はあったものの、ノートブックPC用キーボードの販売が好調で販売数量は増加しており、第1四半期の赤字から脱却しました。
エレクトロデバイスでは、第2四半期の売上高は前年同期比2.4%減、第1四半期比0.6%減となりました。ライティングデバイスが販売数量を伸ばしたものの、一方で大型液晶テレビ市場の停滞により、インバーター回路の販売が減少しました。利益は、ライティングデバイスの増加とコスト削減に努めたため、第1四半期に比べて若干改善しました。
スピーカーでは、第2四半期の売上高は前年同期比34.0%減、第1四半期比5.9%減となりました。コスト構造の改善に向け、9月にタイでの自社生産を終了し、100%外注委託生産へ移行しましたが、当初見込みより遅れたことと、売上の減少により、損失は増加しました。
計測機器は、ゲーム機向けが第1四半期に続き第2四半期も好調で、第2四半期の売上高が前年同期比61.7%増、第1四半期比11.4%増となりました。利益も第1四半期と比べ増加しました。