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2021年3月期 第3四半期決算説明電話会議(2021年2月5日)
貝沼です。
今期の営業利益について、昨年5月の決算説明会では500~600億円のレンジでご案内し、昨年11月の決算説明会では下限の500億円とご案内させていただきましたが、この予想では1~3月の見通しを読み違え結果として保守的になっていました。景気上昇局面で先に上がってくると考えているベアリングでは、足元では予想を超えるような強い需要が「湧き上がってきた」というのが実感で、1~3月は従来にも増して非常に強い動向となっています。そのため営業利益予想を600億円とすることも検討しましたが、今回は保守的に580億円とし、半導体の問題などがあってもそれを超えて実質的な増収増益を果たしたいと思います。
今回お伝えしたいのは、ポストコロナに向けて「全軍突撃体制」を作るということです。ボールベアリングの生産能力は月産250百万個から2回の投資でそれぞれ10百万個ずつ引き上げることを目指していましたが、実際にはさらに生産性改善も奏功し、315百万個となっていました。その後の生産性改善の結果、これが今般325百万個までさらに引き上がりました。3月の生産数量は315百万個を見込んでいますが、十分これに対応できることをお示ししたいと思います。
このような先手を打った投資や生産性改善があって急激な経済回復や需要喚起に対応できておりますが、次も新たな投資で来期の終わりを目途に345百万個体制を既存工場内に構築していきたいと考えています。その結果として既存工場はこれ以上設備が入らない状況になりますが、機械加工品を成長させる様々な施策を検討しておりますので、これについては5月の決算説明会でご案内させていただきたいと思います。
次の成長製品については、ボールベアリング、カメラアクチュエータ(OIS)、モーター、そしてアナログ半導体の4製品が当面の成長をけん引していくという自信を深めています。モーターについては今期2,000億円、来期2,300億円以上、再来期は2,800億円という売上目標があり、それに向けて様々なモーターがピックアップしてきています。アナログ半導体は、当初は2、3年後に営業利益100億円を目指すとしていたものが今年達成できる見込みが出てきました。8本槍の中の3本に加えて、OISの新しく成長する製品も前面に出していきたいと考えます。
LEDバックライトについては昨今非常に引き合いが強く、今後のシナリオでもLEDバックライトがなくなるという想定は一切ありません。
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