2025年
2025年8月21日
ミネベアミツミ株式会社
株式会社芝浦電子に対するTOBに関する当社の方針について
ミネベアミツミ株式会社(以下「当社」といいます。)は、株式会社芝浦電子(以下「芝浦電子社」といいます。)の普通株式の全て(但し、対象者が所有する自己株式を除きます。)に対する金融商品取引法(昭和23年法律第25号。その後の改正を含みます。)に基づく公開買付けを2025年5月2日より開始しております。
当社は、2025年8月14日、芝浦電子社に対する公開買付け(TOB)の条件変更を発表し買付価格を6,200円買付期間を8月28日までといたしました。
その後、本日、YAGEO社よりTOB価格6,635円、買付期間9月4日までとする旨の発表がございました。
8月18日の当社による記者会見以降、多くのメディアの皆様から「当社は今後、さらに価格の引き上げや期間延長を行う予定があるのか」とのご質問を多数いただいておりますので、当社の考え方を正しく広くお伝えしたいと存じます。
1. 当社がこのタイミングで行動した理由
当社がこのタイミングでTOB条件を変更した背景は以下の3点です。
①YAGEO社の外為法クリアランス手続きの極めて異例な長期化
YAGEO社は、外為法のクリアランスを取得できないまま2度にわたりその待機期間が延長されるという異例中の異例の状況が続いています。当社は、日本政府が経済安全保障の観点から適切なご判断を下されるものと信じておりますが、YAGEO社のTOBの成立可能性に重大な疑義が発生していると認識しております。
②芝浦電子社の株主様への「早期かつ確実な現金化」の機会のご提供
既に当社に応募を決定されていた、ここまで長らくお待たせしている芝浦電子社の全ての株主様に、「早期かつ確実な現金化」の機会をお届けしたいと考えています。
③当社株主様への利益還元・インサイダーフリー
芝浦電子とのシナジー効果を一日も早く発現させ、当社株主様に貢献することを重視しています。また、当社のリソースを投入し続けることによって、例えば自社株買いの制約を受けるなど、「他の戦略的投資案件への影響」についても甘受しがたい状況にあると認識しております。
2. 信頼関係とシナジーについて
YAGEO社は、今月から工場の相互訪問を開始したと伝えられておりますが、芝浦電子社に対する買収提案は同意なきものであり、デューデリジェンスも実施されておらず、芝浦電子社との信頼関係が構築されていないことは論を待ちません。
シナジーとは、人と人との信頼関係の上に成り立つものです。
当社は、芝浦電子社からホワイトナイトとしての要請を正式にお受けし、本件TOBを実施してまいりました。芝浦電子社の経営陣・従業員・取引先・特別委員会の皆様より当社のTOBにご賛同をいただいております。当社と芝浦電子社との間には、より大きな信頼とシナジーが存在することは明らかです。一方、YAGEO社の強引なアプローチは芝浦電子社に不信感を抱かせるだけではないかと当社では認識しております。
3. TOB価格と期間について
①価格について
今回の6,200円という提案は、合理的かつ最大限の価格と判断して提示しており、これ以上の価格変更を行う予定はございません。
②期間について
法令上必要となる場合を除き、8月28日以降の延長を予定しておりません。
以上、このたび8月14日に提示した上記のTOB条件について、改めてご説明させていただきました。報道関係者の皆様はもとより、芝浦電子社の関係者の皆様、ならびに芝浦電子社を応援してくださっている皆様にもご理解いただけるものと存じます。当社提案にご賛同いただける株主様におかれましては、是非、当社への応募申込をお願い申し上げます。
なお、TOB代理人は大和証券株式会社であり、当社ウェブページにも同社へのリンクを設置しております。
引き続き、皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
以上
会社名 | ミネベアミツミ株式会社 |
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代表者名 | 代表取締役 会長 CEO 貝沼 由久 (コード番号 6479 東証プライム) |
問合せ先 | 広報・IR室長 小峯 康生 (Phone: 03-6758-6703) |
株式会社芝浦電子(証券コード:6957)に対する公開買付けの概要説明記者会見(2025年8月18日開催)
株式会社芝浦電子(証券コード:6957)に対する公開買付けの概要説明記者会見 |
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(変更)「株式会社芝浦電子(証券コード:6957)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」の変更に関するお知らせ(2025年8月14日発表)
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