2003年
2003年2月6日
ミネベア株式会社
日本経済新聞 2003年2月4日付（朝刊） 掲載記事に対する補足説明
2003年2月4日付の日本経済新聞（朝刊）に「ミネベア株式会社（以後「ミネベア」と呼ぶ）がスペース・シャトルに特殊ベアリングを納めている」内容の記事が掲載されていましたが、以下にミネベアのスペース・シャトルに関する取引状況を補足説明致します。
| 販売製品： | ミネベアの米国子会社のNew Hampshire Ball Bearings, Inc.（以後「NHBB」）で生産されたボールベアリング、ローラーベアリング、ロッドエンドベアリング等。 |
| 取引経路： | NHBBより、スペース・シャトル用部品メーカー、或いは下請メーカーへベアリングを納入し、それらメーカーが自らの製品にNHBB製ベアリングを組込んでからNASA（米航空宇宙局）へ納入した。 |
| 販売時期： | 1970年代後半から1980年代前半頃（推定）。スペース・シャトルは、1985年頃までに生産された。ミネベアはNHBBを1985年3月に買収したが、同年以前の販売実績の詳細は資料が現存せず不明。 |
| 販売価格： | 販売時期が古い為、資料が現存せず不明。 |
| 販売数 ： | 極めて少量（合計で数10～数100個の範囲）。 |
| 使用箇所： | 貨物室用ドア、エンジン用アクチュエーター等に使用されている。しかし、販売時期が古い為、資料が現存せず詳細な特定は不能。 |
| 参考資料： | １）ミネベアの概要 ２）NHBBの概要 ３）NHBBのゲーリー・ヨマンタス社長のコメント（訳文） |
＜ミネベアの概要＞
ミネベア社はパソコンをはじめとする情報通信機器や家電製品、航空機、自動車などに不可欠なボールベアリングや各種小型モーター、キーボードなどの総合精密部品メーカーである。世界14ヶ国に32ヶ所の製造拠点、52ヶ所の販売拠点を有しており、最大の製造拠点であるタイ工場を中心に構成部品の加工から組立まで一貫生産を行っており、世界市場向けに販売している。
＜NHBBの概要＞
| 社名： | New Hampshire Ball Bearings, Inc. |
| 出資比率： | ミネベア100％ |
| 本社所在地： | 米国ニューハンプシャー州 |
| 設立時期： | 1985年3月（ミネベアがNHBBを買収） |
| 事業概要： | 主に航空機向け特殊ベアリングの生産、販売 年間売上高：約200億円 |
＜NHBBのゲーリー・ヨマンタス社長のコメント、2003年2月4日＞
NHBBよりNASA（米航空宇宙局）へ製品を直接供給又は、製品を直接設計した実績はない。スペース・シャトルは1985年製のアトランティス号が最後に生産された。スペース・シャトルに使用された当社製ベアリングは、数量が大変少なく、殆どが代理店経由で、航空部品メーカー、又は、その下請メーカーへ納入後、それらメーカーが自らの製品に組込んでNASA（米航空宇宙局）へ納入された。
補修用ベアリングも同様。
スペース・シャトルの生産は以下の通り。
| 1981年 | コロンビア号（先週の事故で、機体及び、乗組員を失う） |
| 1983年 | チャレンジャー号（1986年の事故で、機体及び、乗組員を失う） |
| 1984年 | ディスカバリー号 |
| 1985年 | アトランティス号 |
| 1992年 | エンデバー号（チャレンジャー号の代替機／NASA手持ちの補修部品が使用された） |
現在、NASAでは新規にスペース・シャトルを生産する為の生産能力、生産ライン、部品等を持っていない。
スペース・プログラムは、新しいコンセプト、新しい機体を用いて、継続されると思われるが、何らかの理由で打ち切られても、当社のビジネスに影響を及ぼしません。現在の当社のスペース・シャトル向けビジネス（スペア部品含む）の金額は、ゼロである。
【お問合せ先】
ミネベア株式会社 総合企画部広報室
広報担当 石河 正樹（いしかわ まさき）
TEL ：03-5434-8637
FAX ：03-5434-8607
E-mail：mishikaw@minebea.co.jp
URL ：http://www.minebea.co.jp
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。製品または商品の仕様変更・販売終了等により、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。
