2002年

2002年8月8日

ミネベア株式会社
Huan Hsin Holdings Ltd.

ミネベアとハンシングループが
中国でのパソコン用キーボード生産開始を決定

この度、ミネベア株式会社(以後「ミネベア」と呼ぶ)とハンシングループ(本社シンガポール法人Huan Hsin Holdings Ltd. / 以後「ハンシン」と呼ぶ)は、シンガポール合弁会社を設立し、その合弁会社が中国に設立する子会社の工場においてパソコン用キーボードを生産する事を決定し、シンガポール合弁会社設立に関する契約を締結致しました。

1. 合弁会社の内容

社名: 勝鼎私人有限公司(仮称) 英文名:SHENG DING (Pte.) Ltd.
出資比率: ミネベア60%、ハンシン40%。
所在地: シンガポール
契約締結日: 2002年8月8日
設立時期: 2002年8月中(予定)

2. 合弁会社の中国子会社の内容

社名: SHANGHAI SHENG HSIN Ltd. 英文名:SHANGHAI SHENG HSIN Ltd.
出資比率: シンガポール合弁会社100%
所在地: 中国上海市閔行(ミンハン)区
設立時期: 2002年10月(予定)
事業目的: パソコン用キーボードの生産
事業形態: 設計・開発・生産技術支援・販売はミネベア、中国子会社の運営と生産はハンシンが担当。
生産開始: 2002年12月(予定)
生産計画: 当初は月産50万台でスタートし、以下の通り増産する計画。
2003年3月期 100万台(月産)
2004年3月期 250万台(月産)
2005年3月期 400万台(月産)
設備投資額: 約20億円(工場敷地・工場建屋はハンシンよりリースする為、投資額に含まない)

3. 合弁会社設立の狙い

(1)

ミネベアは1982年にキーボード事業を開始し、現在では日・米・欧の大手パソコンメーカー各社向けにデスクトップ型ならびにノートブック型のOEM生産を行っています。コネクター、コードおよび電子部品を除く全ての構成部品の生産と組立をタイの製造拠点で行っている他、英国スコットランドの印刷工場で欧州各国向けキーボードの言語の印刷を行う等により、品質・生産能力・供給スピードの点で強い競争力を有しており、世界市場シェアの約20%を持つキーボードのトップメーカーの1社です。

キーボードの競合メーカーである台湾企業は中国で生産をしており、今後さらに低価格化が進む傾向にあります。ミネベアのキーボード事業は前期は当社の各事業部門の平均営業利益率を越える黒字を確保しており、受注も伸びている状況ですが、更なる事業規模の拡大と、収益性の徹底した向上をはかるためには、今まで以上に製造コストの低減が必要となります。

一方、日・米・欧のキーボードの客先がパソコン生産を中国(特に上海周辺)に集中的にシフトして来ており、今後この生産シフトが更に加速する事は確実です。そうした状況下、現地生産による「製造、資材調達ならびに物流のコスト低減」により、「市場シェアの拡大」が可能であると確信致します。

「ミネベアの販売ネットワークと製品開発力・生産技術力」に「ハンシンの事業展開のスピード」と「中国での製造コスト」を結びつける事により、最小限の投資で今後のキーボード事業の拡大と収益力の向上を実現する事を目的として、ミネベアはこの度の合弁会社設立とその中国子会社でのキーボード生産開始を決定致しました。

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(2)

ハンシンは1993年に上海で操業を始めました。以来、絶え間ない業務拡張により、金型の設計・生産から部品の生産・組立に至る一貫作業による契約製造会社(EMS)となり、世界各地の先端企業にOEMやODM生産により通信や電子関連製品を供給しております。また、ハンシンは現在、上海の主だったノートパソコンケース製造元の一つです。

今回のミネベアとの提携はハンシンの経営成長戦略にかなったものです。ミネベアの製品開発能力と生産技術力とハンシンの中国に於ける一貫作業による生産能力が結びつく事になる今回の提携は、将来的に双方の事業を発展させ多大な利益もたらすものと確信しハンシンは新会社設立に合意しました。

4.その他

当初は、メンブレンスイッチなど一部の部品はミネベアのタイ工場から合弁会社の中国子会社に供給しますが、ミネベアは順次、タイでのキーボード生産を合弁会社の中国子会社にシフトし、2005年以降は全てのキーボード生産を合弁会社の中国子会社で行う計画です。

なお、ミネベアのタイのキーボード部門の工場スペースは、ベアリング関連製品及び自動車用モーターを中心とした各種精密小型モーターの生産ラインとして活用し、従業員もそれらの各部門にシフトする予定です。

以上

参考資料:
1) ミネベアならびにハンシンの概要
2) ミネベアのキーボード事業の概要
3) ミネベアの中国事業の概要
4) ハンシンの中国事業の概要


<お問合せ先>

ミネベア株式会社 総合企画部広報室
広報担当 宮原 康明(みやはら やすあき)
TEL :03-5434-8637
FAX :03-5434-8607
E-mail: ymiyahar@minebea.co.jp
URL: http://www.minebea.co.jp

Huan Hsin Holdings Ltd.
グループ財務副総経理 (Head of Finance):呉婉薇 (Ng Woan Mee)
企業渉外マネージャー (IR Manager):呉栢尭 (Ng Pak Yew)
TEL :65-62257910 / 65-97547236
FAX :604-4226385
E-mail: pyng@huanhsin.com.my and wmng@huanhsin.co.my
URL: http://www.huanhsin.com新しいウィンドウで開く




ミネベアならびにハンシンの概要

<ミネベア株式会社>

本社所在地:
本社工場 - 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4106-73
東京本部 - 東京都目黒区下目黒1-8-1アルコタワー19階
資本金: 68,258百万円(2002年3月末現在)
連結売上高: 279,344百万円(2002年3月期)
事業内容: ベアリングなどの機械加工品、小型精密モーターやキーボードなどの電子機器部品の製造販売
従業員数: 連結-  43,729人(2002年3月末現在)
単独 -  2,562人(     〃     )
連結子会社数: 50社(2002年3月末現在)

ハンシン

本社名称: Huan Hsin Holdings Ltd (Huan Hsin Holdings Ltd)
資本金: S$60百万
売上高: S$114百万ドル(2001年12月期)
業務内容: 電線、プラスチックの射出成型、金属の型抜き、パソコンケース、ノートパソコンケース、プリント基板、SMT
従業員数: 連結- 6,168人名 (2002年6月現在)
連結子会社数: 18社

ミネベアのキーボード事業の概要

事業内容:
(1) パソコンメーカー向けのデスクトップ型ならびにノートブック型パソコン用キーボードのOEM生産。
(2) 自社ブランドのマルチメディア向けパソコン用キーボードの製造販売。
生産規模: 月産250万台
市場シェア: 約20%
従業員数: 3,300人
生産場所: タイ子会社 Minebea Thai Ltd. バンパイン工場
【設計・開発】
・ミネベア(株)メカトロニクス事業部(神奈川県藤沢市)
・米国子会社 NMB Technologies Corporation(カリフォルニア州チャッツワース)
【欧州向けキーボードの言語印刷】
・英国子会社 NMB (U.K.) Ltd. インチナン工場
事業開始時期: 1982年

ミネベアの中国事業の概要

会社名: 上海ミネベア精密機電有限公司
Minebea Electronics & Hi-Tech Components (Shanghai) Ltd.
所在地: 上海市青浦区西岑鎮(上海市中心から西南に約50km)
設立時期: 1994年4月20日
売上高: 31,915百万円(2002年3月期)
総投資額: 51,600百万円(2002年3月末現在)
従業員数: 4,290名(2002年6月末現在)
事業内容: ボールベアリング、ファンモーター、計測機器の製造販売
工場概要: 【上海工場】  敷地面積:391,66m2
第1期工場
建物面積:2,300 m2
生産品目:シャフト一体型ベアリング
第2期工場
建物面積:42,000 m2
生産品目:ボールベアリング

【西岑工場】  敷地面積:104,173 m2)
第1期工場
建物面積:16,319 m2
生産品目:ファンモーター
第2期工場
建物面積:24,645 m2
生産品目:ファンモーター、計測機器

主な沿革:

1994年 4月 上海ミネベア精密機電有限公司設立
10月 借り工場(現在の西岑工場所在地)でボールベアリングならびにファンモーターの組立を開始
1995年 1月 上海工場(第1期工場)完成。ボールベアリングの組立を借り工場から移管。
1996年 2月 西岑工場(第1期工場)完成。部品生産を含めたファンモーターの一貫生産を開始。
8月 上海工場(第2期工場)完成。第1期工場の組立を移管し、部品生産を含めたボールベアリングの一貫生産を開始。(月産1,000万個体制)
12月 上海工場(第1期工場)でシャフト一体型ベアリングの組立を開始。
2000年 11月 上海工場(第2期工場)の生産能力を月産2,000万個に増強。
2001年 11月 西岑工場(第2期工場)完成。
11月 西岑工場(第2期工場)で計測機器の生産を開始。


ハンシンの中国事業の概要

1. Shanghai Huan Hsin Electronics Co., Ltd. - Shanghai Huan Hsin Electronics Co., Ltd.
生産開始時期: 1994年5月
製品: 電線ケーブル
工場面積: 17,200 m2
2. Shanghai Yi Hsin Industry Co., Ltd. - Shanghai Yi Hsin Industry Co., Ltd.
生産開始時期: 1997年11月
製品: プラスチックの射出成型、製品の組み立て、ダイカスト、ノートパソコンケース
工場面積: 49,586 m2
3. Shanghai Yao Shin Industry Co., Ltd. - Shanghai Yao Shin Industry Co., Ltd.
生産開始時期: 1999年1月
製品: 金属の型抜き
工場面積: 49,586 m2
4. Shanghai Ju Hsin Electronics Co., Ltd. - Shanghai Ju Hsin Electronics Co., Ltd.
生産開始時期: 2001年3月
製品: シュレッダー等の電子製品
工場面積: 2,310 m2
5. 展運(上海)電子有限公 - Zhan Yun (Shanghai) Electronics Co., Ltd.
生産開始時期: 2002年8月
製品: ノートパソコンのケースと液晶ディスプレーのケース等、電子製品のケース
工場面積: 24,980 m2
6. Kunshan Circuitech Electronics Co., Ltd. - Kunshan Circuitech Electronics Co., Ltd.
生産開始時期: 1999年7月
製品: プリント基板
工場面積: 21,700 m2
7. Kunshan Heisei Electronics Co., Ltd. - Kunshan Heisei Electronics Co., Ltd.
生産開始時期: 1999年3月
製品: SMTアッセンブリー
工場面積: 30,000 m2
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