2011年

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画像:NMBミネベアタイのものづくりへのこだわり

(2011年9月掲載)

タイ政府社会的責任推進プロジェクト CSR-DIWへの参加

ミネベアタイがこれまで「真摯なものづくり」としてこだわり、取り組んできたことは、現在ではCSRという言葉で表現されている。これまで積み上げてきたものを、CSRマネジメント体制として整備するため、タイの工業省が主催する社会的責任プロジェクト(コラム参照)への参加を進めている。2009年度にバンパイン工場、2010年度にロッブリ工場がCSR-DIWに参加。2011年度にはアユタヤ工場、ロジャナ工場も参加する予定となっている。

ウッティチャイはCSR-DIWに参加することについて、「これまでも環境、安全、労働などの国際規格の認証を取得することで、わたしたちが誠実に事業に取り組んでいることを証明し、また規格に合わせ、取り組みを強化してきました。CSR-DIWへの参加をきっかけにCSR委員会が組織され、CSRマネジメントとしてPDCAを回し、これまでより体系立てて整備できるようになったと思います」と話す。2009年度には、これまでの取り組みが評価され、工業省より表彰を受けている。

日本においても「五つの心得」を基礎に積み重ねてきた社会的責任の取り組みを、CSRの切り口で整理し、体系化を進めている。徐々にグループ全体でのCSRマネジメント体制が整備されてきている。

ウッティチャイは「タイにおけるCSRを今後さらに進めていくために、日本の本社や各拠点とCSRの分野での連携を深めていきたいと思っています。2011年12月完成予定のカンボジア工場に、タイで培ったCSRの考えを横展開させていきたいと考えています」と話す。グループ全体でCSRの体系化を進め、CSR活動を推進していくことが「真摯なものづくり」を支える。

コラム 「CSR-DIW」

製造業企業の社会的責任推進プロジェクト。タイの工業省が、国際競争力を上げることを目的に、2008年度よりタイ国内の企業にCSRに取り組むことを推進している。会社は操業している場所の社会と地域へ恩返しをするために、機会と誠意を集めた後に分配すべきという考え方を基本としたこのプロジェクトは、ISO26000※の7つの中核主題に沿った項目「組織統治」「人権」「労働慣行」「環境」「公正な事業慣行」「消費者課題」「コミュニティへの参画及びコミュニティの発展」からCSRに取り組むことを求める。年に一度の監査により、CSR-DIWへの参加資格・継続の有無が決定する。

※ISO26000:持続可能な発展を実現するために、国際標準化機構ISOによって開発された、あらゆる種類の組織に向けた社会的責任に関する包括的かつ詳細なガイダンス文書

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