製品設計開発

精密部品部門 精密部品事業部

車載向け
高速伝送用コネクタを開発

K.E 2017年入社/
システム科学技術部電子情報システム学科

入社
理由

大学ではアンテナの補正方法を研究しており、専攻を活かせる仕事に携われたらと考えていました。部品を組み合わせる完成品よりも、部品そのものを作り込むことに魅力を感じ、就職活動では部品メーカーを志望。企業規模と技術力の高さから、ミネベアミツミに入社を決めました。

現在の仕事

高い性能と量産のしやすさを両立した設計

精密部品事業部でコネクタ部技術課に所属し、コネクタ製品の新規開発に携わっています。
私の担当は車載向け高速伝送用コネクタの設計開発であり、設計構想から、材料選定、試作、評価、量産設計までを行っています。
設計構想では半年から1年ほどかけて、製品の性能や、部品全体のコストなどを考慮してベストな設計を探ります。たとえば金属材料を用いる場合、同じ金属のなかでも抵抗値や価格、加工のしやすさ、流通のしやすさなどが異なるため、性能だけでなく量産も視野に入れて材料を選ぶ必要があります。また、量産には「組み立てやすさ」も重要です。組み立てに時間がかかる複雑な構造は、1日あたりの生産量に影響するだけでなく、パーツの破損による生産ライン停止といったトラブルにもつながります。シンプルな構造でありながら、他社製品に負けない性能でなければなりません。こうした条件をすべてクリアするアイデアをいかに出せるかが、腕の見せどころ。蓄積してきたデータを参照したり、周囲とディスカッションを重ねたりするなどして設計に向き合っています。

転機となった出来事

困難な状況でも前向きに追求する

入社4年目で、車載向けの高周波小型コネクタを担当したときのことです。ミーティング内で設計構想を副事業部長に確認してもらう機会があり、そこで「部品単価が高いうえに、金型設計が複雑になっている」と指摘を受けました。当時、自分ではベストの設計だと思っていたのですが、今思えば性能を追い求めることが主眼にあり、量産まで考えが至っていなかったのです。ほぼゼロから設計し直すことになり、正直頭を抱えましたが、ミーティングに同席していた九州事務所のスイッチ開発メンバーをはじめ、副事業部長自らも設計方針について一緒に考えていただきました。
ポイントになったのは、コネクタの外側を包む樹脂部品でした。洋服のボタンのように前と横からスライドさせて2つの部品を固定させていたものを、フックで止めるだけのシンプルな構造に変更。性能を満足したまま、金型構造をシンプルにし、材料費を抑えることもできました。改善後、副事業部長から「いい形状になったね」と肩を叩いていただいたのをよく覚えています。この経験を経てから、どんなに困難な状況でも前向きに良い製品を追求するようになりました。

将来の夢

技術の進歩に追従できるようスキルを磨く

コネクタは通信ケーブルからの情報を伝えるものであり、同軸ケーブルやツイストペアケーブルといったケーブル形状や、伝送方式によって設計すべきことが変わります。通信技術の進展に追従できるよう設計スキルを磨くとともに、さらに高周波のコネクタや、EV車の充電器のような大型のコネクタも手掛けてみたいと考えています。設計した製品が市場に受け入れられ、ディファクトスタンダードとなるためにも、市場動向をしっかり把握して求められるものを生み出したいですね。
副事業部長に指摘を受けた経験から、キャリアを重ねても技術者を導ける存在になれたらと思うようになりました。今後はリーダーのポジションも視野に入れつつ、まずは自分の強みを伸ばしながら、替えの効かない存在になることを目指せたらと思います。

1日のながれ

8:30
出社・メールチェック
09:00
製品設計3D、解析
11:00
進捗定例ミーティング
12:00
昼食
13:00
電動特性、機械強度評価
15:00
測定結果まとめ
17:30
退社

オフタイム

週末は家族で公園やテーマパークに出かけています。息子は2歳。少しずつできることが増えていくところに成長を感じますし、日々癒やされていますね。

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