製品設計開発

技術開発部門 製品開発部

自動車部品の開発・改良に挑む

H.S 2012年入社/システム工学専攻

入社
理由

広島出身で自動車メーカーを身近に感じながら育ったこともあり、自動車業界でモノづくりがしたいと考えるようになりました。技術力を駆使してゼロからつくる面白さなら、完成車メーカーよりも部品メーカーのほうが大きいのではないかと考え、入社を決めました。

現在の仕事

エンジンスタートスイッチの小型化

エンジンスタートスイッチとエレキシフターの開発を担う部署で、ハードウェアの設計を担当しています。具体的には、回路設計や基板設計から電子部品の選定、図面の作成、設計検証テストまでが私の仕事です。部内には、システム設計やソフトウェア設計、機構設計を担当するチームもいて、現在取り組んでいるミッションでは、機構設計チームと共にエンジンスタートスイッチの小型化と低コスト化の実現を目指しています。
車を運転する人であればご存知だと思いますが、エンジンスタートスイッチは小さな部品で、これをさらに小型化するとなると、部品をレイアウトする上での制約が一層厳しくなります。電子部品は10個ほどですが、基板にあるスイッチの接点に影響をきたす電子部品は近くに配置するわけにはいきませんし、コンデンサなどノイズを吸収するための保護用の素子も、適切に設置しなければ求める効果は得られません。ここにコストダウンを図れる材料の選定、検証まで加わってくるため、パズルに挑んでいるかのような錯覚に陥ることも。でもそこが、ものづくりが好きな自分にはたまらないところでもあります。

転機となった出来事

ノイズ対策の知識の引き出しが増える

入社5年目に入った頃、あるお客様の依頼でスマートステアリングロックのハードウェア設計を担当していたときのことです。図面どおりモノができて評価を行ってみると、お客様が要求している基準よりも強いノイズが発生していることが分かりました。納期を考えると、原因を特定して改善策を講じるまで、それほど猶予はありません。設計上では原因が特定できなかったため、過去の知見から先輩のアドバイスまで洗いざらい対策を試していくことになりました。ノイズ対策用のコンデンサの位置を変えたり、パターン配線の角度を変えたり、隣り合わせの線との間隔を変えたりなど、項目は全部で20以上ありました。その間、お客様側の設計担当者とも情報交換を行いながら少しでも早く対処できるよう知恵を絞りました。
最終的に試験をクリアし仕様を満たすものをつくることができましたが、解決の糸口が見えてくるまでは徐々に焦りも出てきて、大変な局面もありました。でも、おかげで設計段階でノイズの発生を防ぐための知識の引き出しがずいぶんと増えました。こういった経験を一つ乗り越えるたびに設計者として成長していけるのも、この仕事のいいところだと思っています。

将来の夢

エレキシフターの設計の第一人者に

今は、エンジンスタートスイッチをメインに担当していますが、将来的にはエレキシフターの設計者として第一人者になるのが夢であり、目標です。東京モーターショーに出展したエレキシフターの第2試作品開発に携わり、エンジンスタートスイッチとは比べ物にならない部品点数やハードウェア設計の複雑さに触れ、技術者魂をくすぐられたのがきっかけです。まだ世の中にない新しい製品開発に挑戦する面白さも味わえたことが、そのときの印象をより強いものにしたのかもしれません。
しかし、自動車のプロジェクトは基本的にサイクルが長めで、入社から8年以上経っても経験していないことがたくさんあります。ですので、まずはいろいろな機能を持った製品に携わり、知識を蓄え、対応できる技術の幅や発想の起点となるアイデアを増やしていきたいと思っています。

1日のながれ

08:50
出社
09:00
担当製品の設計、図面作成
12:00
昼休み
13:00
部内打合せ
15:30
仕入れ先との打合せ
16:00
図面に打合せ内容反映
18:00
退社

オフタイム

平日は仕事に多くの時間を使わせてもらっている分、休みの日は家族と過ごす時間を大切にしています。自宅で過ごすのも楽しいですが、ショッピングモールや子供が楽しめそうなイベントなどに出掛けることが多いですね。

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