説明要旨
更新日: 2020年9月2日
2021年3月期 第1四半期決算説明電話会議(2020年8月4日)
貝沼です。私のほうからは、まず4点ほど現状の報告をさせていただきたいと思います。
まず1番目に、1Qの営業利益ですが、機械加工品は前期比で減益になりましたが、電子機器事業とミツミ事業の増益で何とかカバーできました。ただし、ユーシン事業まで完全にカバーとはいきませんでした。前期1Qには特殊要因が40億円ありましたので、今期は特殊要因を除くと前年比で減益となりました。
2番目に申し上げておきたいのは、売上は徐々に戻ってきており、2Qは2,700億円プラスの売上が立つ見込みで、上半期としての営業利益は前年並みで推移するのではないかと思っています。本年5月にご案内しました業績予想に対しては順調に推移していますが、下半期についてはまだ不透明な状況があるため、今回はレンジの予想を維持させていただきたいと思います。
3番目にLEDバックライトについて、1カ月ほど前にある新聞の一面において、あたかもLEDバックライトの携帯電話がなくなるかのようなニュアンスの記事が出ていました。その後、同紙の台湾関係の記事では「なくならない」というニュアンスで書かれていました。振動幅は随分少なくなってきたとはいえ、株価はいつもこのようなニュースの影響を受けており、ネガティブなインパクトがあることは否めませんが、LEDバックライトはなくならないという私のコメントは変わっていないことをご理解いただければと思います。
最後に足元の状況についてですが、1Qの機械加工品の業績が悪化したことには2つ原因があり、それは自動車と航空機です。中でも民間航空機向けは確かに市場の急減速によるダメージが大きいですが、防衛向け製品等があり、赤字にはなっていないというのが現状です。
ボールベアリングは少し製品ミックスが変わり、5G関連のファンモーターが増えて自動車が大きく落ちましたが、足元では自動車が好調になりつつあります。自動車用ベアリングは、日本向けでは月に1,000万個販売できるとかなり強い水準ですが、今月、来月と1,000万個の達成が見えてきており、ヨーロッパとアメリカも増えてきています。自動車全体では、過去最高の月次販売数量は6,500万個くらいですが、現在は約5,000万個強になっています。これが徐々に戻ってくるということで、製品ミックス的には非常に良い傾向と思います。
ファンモーター向けは、米中問題の影響で中国のお客様の生産が少しスローダウンしています。5G関連の注文は最終的には他のお客様にシフトする可能性があるわけですが、いずれにしましても当社のベアリングが必要ということになります。多少のスローダウンはありますが、また力強く前進していくものと考えています。
7月の外販数量は1億8,300万個でしたが、9月から10月にかけては1億9,000万個~2億個という数がようやく見えてきました。ベアリングは先行指標というお話をよく申し上げていますが、このような意味でも強さが戻ってきているといえます。
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