2023年

2023年4月25日

ミネベアミツミ株式会社

ミネベアミツミグループのミツミ電機、大電流用 DC/DCコンバータIC
「MM4102」ならびに「MM4103」を4月より発売開始

~ 業界最高クラスの高効率・高周波対応と高速負荷応答を実現 ~

ミネベアミツミグループのミツミ電機株式会社(以下、ミツミ電機)は、小型かつ高放熱性のパッケージを採用し、MOSFETを内蔵しながら大電流出力(MM4102:12A、MM4103:20A)に対応した、ゲーム機器・サーバー関連機器等に使用されるDC/DCコンバータIC「MM4102」ならびに「MM4103」を4月に発売開始いたしました。

画像:DC/DCコンバータIC「MM4102」ならびに「MM4103」

サーバー機器などのデジタル機器の高性能化は留まることがなく、とくに、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などの高速データ処理をおこなう機器等においては、より多くの電流とより安定した電圧を高効率で供給する小型の電源が求められています。
一方で、電源供給源であるDC/DCコンバータにおいては、デバイスを小型化するために不可欠な高周波への対応と、大電流への対応を同時に実現させることは難しく、発振周波数は最大1MHz程度が主流です。そこで、ミツミ電機では、寄生容量による動作遅延を極力短くした回路設計、およびパッケージにフリップチップ構造*を採用することにより、最大2.2MHzまでの高周波動作を可能にするとともに、出力電圧の変動や負荷変動時の高速負荷応答と業界最高クラスの高効率を実現しました。

これにより、周辺部品(コイル)の大きさを従来比約30%小型化**でき実装基板を縮小できるとともに、製品におけるコストの削減に貢献します。

* チップから端子の距離を最短で接続するフリップチップ構造の採用により、MOSFETの低ON抵抗を実現し、寄生インダクタ(回路図上に意図しない成分)を排除し、スイッチングノイズの影響を受けにくい設計としています。

** 従来構成:DCDCコントローラ(3x3mm)+外付け2ch FET(3x3mm)と想定した場合の比較(ミツミ電機調べ)

特長・概要

  • ① ロバスト性の高いCOT(Constant On Time)制御により高速応答を実現
  • ② MM4102では12A、MM4103では20Aの大電流出力
  • ③ 電圧精度0.5%の高いロード/ライン レギュレーション
  • ④ 90%を超える高効率(12V入力1.8V出力時)軽負荷モード(パルススキップ)/ CCM(強制PWM)を選択可

主な用途

サーバー関連機器、産業機器、ゲーム機器などの製品に使用されるSOC,FPGA他、電源供給用

製品写真

製品写真:MM4102

MM4102

製品写真:MM4103

MM4103

製品仕様

入力定格電圧:20V
推奨入力電圧:4~16V
出力電圧:0.6~5.5V
最大出力電流(MM4102):12A
最大出力電流(MM4103):20A
発振周波数:600kHz/800kHz/1MHz/2.2MHz
動作モード:パルススキップ / CCM(選択可)
ソフトスタート:外付け容量値による
保護機能:OCP/NOCP/OVP/UVP/UVLO/OTP
ジャンクション温度 定格:-40~125℃
パッケージ:SQFN-21
外形寸法:3.0mm×4.0mm×0.8mm(W×D×H)

MM4102、MM4103 生産計画

量産開始時期:2023年4月
生産量:100万個/月
サンプル価格:MM4102 400円/個(税抜き), MM4103 500円/個(税抜き)
製品関係お問い合わせ先 ミネベアミツミ株式会社 ミツミ事業本部 半導体事業部 戦略技術部 浅見 勧
Phone: 046-230-3470(部門代表)
報道関係お問い合わせ先 ミネベアミツミ株式会社 広報・IR室
Phone: 03-6758-6703 Fax: 03-6758-6718
E-mail: koffice@minebeamitsumi.com
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