2022年

2022年5月31日

ミネベアミツミ株式会社

世界初(※1)高精度過電流検出を実現した2セル直列用バッテリー保護IC
「S-82A2A/B・S-82B2A/Bシリーズ」発売

~機器の大電流化と安全性強化に対応~

画像:Battery Protection IC
ロゴ:ミネベアミツミグループ「グリーンプロダクツ」製品

ミネベアミツミグループ
「グリーンプロダクツ」
製品

ミネベアミツミグループのエイブリック株式会社(社長:石合 信正、本社:東京都港区、以下:「ABLIC」)は本日より、2セル直列用としては世界初(※1)となる、外付けの電流検出抵抗を用いて高精度な過電流検出を実現した2セル直列用バッテリー保護IC「S-82A2A/B・S-82B2A/Bシリーズ」の販売を開始しました。

2セル直列リチウムイオンバッテリーは無線機やデジタルカメラ、タブレットPCなど様々なアプリケーションに用いられてきました。昨今では、小型電動工具やコードレスクリーナー、ガーデンツールといった、比較的大きな電流を扱うアプリケーションも増えており、安全性を高めるためには過電流検出の高精度化が必要です。
また、スマートフォンでもこれまでは1セル直列のリチウムイオンバッテリーが大半でしたが、大容量バッテリーの急速充電のニーズから2セル直列のリチウムイオンバッテリーを搭載するケースが出てきおり、過電流検出のばらつきを抑えつつ電流検出抵抗の低抵抗化も必要となります。
これまでの2セル直列用バッテリー保護ICは、過電流検出に充放電制御用FETのオン抵抗を利用するものしかなく、過電流検出の精度が電池電圧や周囲温度によって大きくばらついてしまうことが課題でした。

本日発売した新製品「S-82A2A/B・S-82B2A/Bシリーズ」は、世界初(※1)2セル直列用のリチウムイオンバッテリーの保護ICで、1. 外付け電流検出抵抗を用いることにより、電池電圧や温度変化による影響の少ない高精度な過電流保護を実現していること、2. 充電/放電過電流検出電圧精度は±1.0mV(S-82A2A/Bシリーズ)、±3.0mV(S-82B2A/Bシリーズ)と業界トップクラスの高精度で、過電流検出のばらつきを抑えつつ電流検出抵抗の低抵抗化が実現できること、3. 充放電制御機能により、外部信号を用いて電池パックを充放電禁止にでき、PTCサーミスタを接続することで過熱保護機能を実現できること(S-82A2A・S-82B2Aシリーズ)、4. パワーセービング機能により、パワーセービング機能動作時は、電池からの放電を禁止すると同時に、保護ICの消費電流を最大50nAにまで低減し、電池の消費する電流を限りなく0に抑えること(S-82A2B・S-82B2Bシリーズ)、などが特長となっています。

これらの特長により、充電/放電電流値が大きなアプリケーションにおいても、高精度な過電流検出と過熱保護機能を実現できることから、スマートフォンなどの高速充電といった使い勝手の向上に加えて、製品の安全性強化にも大きく貢献する製品です。また、未使用時の電源消費量が非常に小さいため、使用頻度のさほど高くない電動工具や非常用機器などにも有効です。

ABLICは、今後もリチウムイオンバッテリー保護ICにおいて、さらなる高精度化・高機能化を目指すとともに、多くのアプリケーションに対応できる製品展開を図っていきます。

(※1)2022年5月時点 当社調べによる

図:S-82A2A/B・S-82B2A/Bシリーズを用いた保護回路例

図:S-82A2A/B・S-82B2A/Bシリーズを用いた保護回路例

主な特長

1. 外付けの電流検出抵抗により、高精度な過電流保護を実現!(全シリーズ共通)

外付けの電流検出抵抗を用いることにより、電池電圧や温度変化による影響の少ない高精度な過電流保護を実現します。

2. 過電流検出電圧精度は±1mVと業界トップクラスの高精度を実現!(S-82A2A/Bシリーズ)

充電/放電過電流検出電圧精度は業界トップクラスとなる±1mVを実現しました。
過電流検出のばらつきを抑えつつ電流検出抵抗の低抵抗化が可能となり、充電/放電電流値を上げても保護回路基板の発熱を抑えることが可能となり、アプリケーション機器の安全性強化に貢献します。

3. 外部信号入力端子による充放電制御が可能(S-82A2A・S-82B2Aシリーズ)

CTL端子に外部から信号を入力することで充放電制御機能が働き、電池パックは充放電禁止状態になります。CTL端子にPTCサーミスタを接続することで過熱保護機能を実現できます。

4. パワーセービング機能により、消費電流を抑えることが可能(S-82A2B・S-82B2Bシリーズ)

パワーセービング信号入力端子(PS端子)を備えており、外部信号にてパワーセービング機能を動作させることで、電池からの放電を禁止すると同時に、保護ICの消費電流を最大50nAに低減し、電池の消費する電流を限りなく0に抑えることが可能です。アプリケーション機器の保管時の暗電流抑制に貢献します。

主な仕様

過充電検出電圧: 3.50 ~ 4.80V ±20mV
過放電検出電圧: 2.00 ~ 3.00V ±50mV
放電過電流検出電圧1: 0.003 ~ 0.100V ±1mV(S-82A2A/Bシリーズ)
0.003 ~ 0.100V ±3mV(S-82B2A/Bシリーズ)
放電過電流検出電圧2: 0.010 ~ 0.100V ±3mV(S-82A2A/Bシリーズ)
0.010 ~ 0.100V ±5mV(S-82B2A/Bシリーズ)
負荷短絡検出電圧: 0.020 ~ 0.100V ±5mV(S-82A2A/Bシリーズ)
0.020 ~ 0.100V ±10mV(S-82B2A/Bシリーズ)
充電過電流検出電圧: -0.100 ~ -0.003V ±1mV(S-82A2A/Bシリーズ)
-0.100 ~ -0.003V ±3mV(S-82B2A/Bシリーズ)
0V電池への充電(可能、禁止)
動作時消費電流: 6.0µA max.
パワーダウン時消費電流: 50nA max.
パワーセービング時消費電流: 50nA max.(S-82A2B・S-82B2Bシリーズ)
最大定格: 28V
動作温度: -40~85°C
パッケージ: HSNT-8(1616) 1.6×1.6×t0.4mm max.
SNT-8A 1.97×2.46×t0.5mm max.

用途例

リチウムイオン二次電池パック、リチウムポリマー二次電池パック

搭載製品例

無線機、デジタルカメラ、タブレットPC、小型電動工具など

画像:無線機、デジタルカメラ、タブレットPC、小型電動工具など

製品詳細

https://hub.ablic.com/ja/products/s-82a2-82b2新しいウィンドウで開く

Webサイト

https://www.ablic.com/新しいウィンドウで開く

お問い合わせ

この件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

報道関係のお問い合わせ エイブリック株式会社 コーポレート コミュニケーション
Phone: 03-5877-2011
E-mail: pr@ablic.com
一般のお問い合わせ エイブリック株式会社 販売代理店
URL: https://www.ablic.com/jp/semicon/sales/distributors/新しいウィンドウで開く
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その後、製品情報、問い合わせ先などが変更になっている場合がありますのであらかじめご了承下さい。

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