2016年

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画像:対話を通じてCSRを実現する - 中国・上海ミネベアでの取り組み

(2016年10月掲載)

ステークホルダーの期待に応える事業活動を目指して

写真:上海美蓓亚精密机电有限公司 董事長・総経理 竹下 浩一 上海美蓓亚精密机电有限公司(以下、上海ミネベア)が担う、上海工場と西岑工場は、上海市青浦区にある淀山湖の湖畔に位置します。1994年の創業以来、中国の地で20年以上にわたってものづくりを行ってきました。上海ミネベアは、ボールベアリングやファンモーター、計測機器などの製品を生産しています。中国は当社グループにおける売上高の30%程度を占めており、その中核をなす両工場は重要拠点です。

上海ミネベアで総経理を務める竹下は「CSR(企業の社会的責任)は非常に重要です。現代においては、お客様も国も地域社会も当然CSRを求めています。つまり、世界で通用する企業として活躍するためには当然の活動だと考えています。そのため、当社グループの社是でありCSRの基本でもある『五つの心得』を中心にCSRに関する話を、さまざまな機会で従業員に伝えるようにしています」と話します。両工場ではこれまでも環境マネジメントシステムISO 14001や労働安全衛生マネジメントシステムOHSAS18001などを取得するとともに、環境安全委員会や3R委員会、コンプライアンス推進委員会などを整備してきました。また、従業員組織である工会とも議論する場を設けたり、お取引先様にCSR調達のお願いや監査を実施するなど、CSRの取り組みを重ねてきました。

一方で、竹下は「ステークホルダーそれぞれから意見を伺い、さまざまな期待に最適な形で応えることが重要」とも話します。「CSRを実践する中で、ステークホルダーによっては意見が分かれるところがあるのも事実です。従業員一人ひとりですら考えが違います。そうした利害を調整し最善策を見つけるためにも、オープンに意見を言い合える環境をつくることが重要です」。竹下はさらに今後のCSR推進について、「これから特に強化していきたいのが、上海ミネベアと従業員、および上海ミネベアと地域社会の方とのかかわり方です。これまでも中国の方をできるだけ登用することで従業員とのコミュニケーションを円滑にしようと心掛けてきました。今後は体制を整え、対話できる場をさらに増やしていきたいですね」と意気込みを語ります。

※工会:中国の法律で設立が求められる労働者の権利を保護するための従業員組織

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