決算サマリー

更新日: 2023年8月7日

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2024年3月期第1四半期(2023年4月1日~2023年6月30日)の概況

2024年3月期第1四半期のわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行に伴い行動制限が大幅に緩和され、個人消費を中心に景気の緩やかな回復が見られました。米国経済は、雇用や個人消費が堅調に推移するなかで、継続的な金利引き上げにより景気は減速しつつも成長が継続しています。欧州経済は、根強い物価上昇圧力を背景に大幅な金融引き締めが長期化し景気の下押し圧力となっており、依然として先行きは不透明な状況が続いています。中国経済は、ゼロコロナ政策終了により、それまでに落ち込んでいたサービス分野を中心に回復が見られた一方、製造業や不動産関連の落ち込みにより景気回復の勢いは鈍化しつつあります。東南アジアにおいては、輸出の低迷が景気を押し下げたものの個人消費は回復しており、景気は底堅く推移しました。
当社グループは、かかる経営環境下で、収益力を更に向上させるため、徹底したコスト削減を実施するとともに、高付加価値製品と新技術の開発及び拡販活動に注力していきます。
この結果、売上高は2,923億7,000万円と前年同期比413億3,000万円(16.5%)の増収となりました。営業利益は60億7,900百万円と前年同期比81億7,600万円(△57.4%)の減益、税引前四半期利益は78億3,800百万円と前年同期比64億3,600万円(△45.1%)の減益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は36億6,100万円と前年同期比70億7,300万円(△65.9%)の減益となりました。
上記には、2022年9月16日に取得した本多通信工業株式会社及び2023年1月27日に取得したミネベア アクセスソューションズ株式会社の損益が含まれています。

2024年3月期第1四半期(2023年4月1日~2023年6月30日)のセグメント別業績

セグメント別の業績を示すと、次のとおりです。
なお、2024年3月期第1四半期より、従来の「機械加工品事業」「電子機器事業」「ミツミ事業」「ユーシン事業」をそれぞれ「プレシジョンテクノロジーズ事業」「モーター・ライティング&センシング事業」「セミコンダクタ&エレクトロニクス事業」「アクセスソリューションズ事業」に名称変更しています。この報告セグメントの名称変更がセグメント情報に与える影響はありません。
また、2024年3月期第1四半期より、会社組織変更を行った結果、「その他」と「調整額」で一部区分を変更しています。前期第1四半期のセグメント情報は、会社組織変更後の区分に基づき作成したものを開示しています。

プレシジョンテクノロジーズ事業

プレシジョンテクノロジーズ事業は、当社グループの主力であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び航空機用のねじが主な製品です。
主力製品であるボールベアリングは、自動車向けにおいて需要が堅調に推移しましたが、データセンター向けの需要減等により売上高は減少しました。また、ピボットアッセンブリーは、HDD向け需要の回復が見られず売上高は減少しましたが、ロッドエンドベアリングは、航空機関連の需要増により売上高が増加しました。
この結果、2024年3月期第1四半期の売上高は479億1,700万円と前年同期比15億3,700万円(3.3%)の増収となり、営業利益は82億9万円と前年同期比19億8,900万円(△19.5%)の減益となりました。

モーター・ライティング&センシング事業

モーター・ライティング&センシング事業は、電子デバイス(液晶用バックライト等のエレクトロデバイス、センシングデバイス(計測機器)等)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、エアームーバー及び特殊機器が主な製品です。
主に車載向けモーターの需要が増加したことにより、売上高は増加しました。
この結果、2024年3月期第1四半期の売上高は877億9,400万円と前年同期比63億4,800万円(7.8%)の増収となり、営業利益は18億800万円と前年同期比16億1,100万円(810.4%)の増益となりました。

セミコンダクタ&エレクトロニクス事業

セミコンダクタ&エレクトロニクス事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、電源部品及びスマート製品が主な製品です。
カメラ用アクチュエータの光デバイスの需要が主に落ち込み、売上高は減少しました。
この結果、2024年3月期第1四半期の売上高は817億3,000万円と前年同期比50億8,400百万円(△5.9%)の減収となり、営業利益は5億2,900万円と前年同期比85億9,500万円(△94.2%)の減益となりました。

アクセスソリューションズ事業

アクセスソリューションズ事業は、キーセット、ドアラッチ、ドアハンドル等の自動車部品のほかに、産業機器用部品が主な製品です。ミネベア アクセスソリューションズ株式会社(旧株式会社ホンダロック)の経営統合に加えて、自動車生産の回復に伴い需要が回復したことにより、売上高は増加しました。
この結果、2024年3月期第1四半期の売上高は736億4,800万円と前年同期比376億1,000万円(104.4%)の増収となり、営業損失は5億200万円と前年同期比1億6,000万円の悪化となりました。

その他事業

その他の事業は、ソフトウエアの設計、開発及び自社製機械が主な製品です。
2024年3月期第1四半期の売上高は12億8,100万円と前年同期比9億1,900万円(253.3%)の増収、営業損失は2,000万円と前年同期比5,800万円の改善となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等39億4,500万円を調整額として表示しています。前年同期の調整額は48億4,400万円でした。

2024年3月期第1四半期(2023年4月1日~2023年6月30日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

2024年3月期第1四半期末における総資産は1兆3,603億1,700万円となり、前期末に比べ563億5,000万円の増加となりました。その主な要因は、棚卸資産、有形固定資産の増加です。
負債は6,949億4,100万円となり、前期末に比べ342億8,300万円の増加となりました。その主な要因は、営業債務及びその他の債務の増加です。
なお、資本は6,653億7,600万円となり、親会社所有者帰属持分比率は48.2%と前期比0.3ポイント減少しました。

キャッシュ・フローの状況

2024年3月期第1四半期末における現金及び現金同等物の残高は1,562億4,500万円となり、前期末に比べ115億7,400万円増加しました。
各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、336億6,400万円の収入(前年同期は73億1,400万円の支出)となりました。これは、主に税引前四半期利益、営業債権及びその他の債権の増減、棚卸資産の増減、営業債務及びその他の債務の増減等によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、177億500万円の支出(前年同期は779億6,100万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出等によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、101億2,300万円の支出(前年同期は556億6,900万円の収入)となりました。これは、主に配当金の支払等によるものです。

2023年8月4日に発表しました「2024年3月期第1四半期(2023年4月1日~2023年6月30日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

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