質疑応答要旨

更新日: 2023年3月9日

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2023年3月期 第3四半期決算説明電話会議(2023年2月3日)

注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。

ご質問

ご質問と回答

プラス側では、負ののれんに加えて東京本部ビルの売却益があり、あわせて約350億円が入っています。構造改革費用については約200億円と想定していますが、そのうち約8割程度は生産設備などの減損、残りはロシア事業の撤退費用やアメリカでの環境対策費用などを考えています。
1月27日に連結子会社化いたしましたので、2月と3月の2ヵ月分、売上高で220億円、営業利益で20億円を想定しています。来期については、貝沼の説明にもありましたさまざまなシナジーを創出していきますので、営業利益率5%というのはある程度保守的な数字になると思います。
半導体の供給はまだまだ不足していて、お客様も思い通りの生産ができていない状況です。お客様はいま設計変更をして違う半導体も使用できるように努力をしていると聞いていますが、そうした努力の効果などが出てくるのは7月か8月頃になるという話には信憑性があるのではないかと考えています。従いまして、保守的に見て来期の前半から少しずつ戻って、後半の10月か9月頃にもとに戻ると考えています。
ボールベアリング事業が想定を下回っている理由は二つあります。一つは自動車向けで、結構な数量がでているものの、もっと伸びていくことを想定していました。自動車生産が戻らないことから、伸びていく部分がなくなってしまっている状況です。実際にほとんど横ばいの状況で、内示を受けていた数字から大きく落ちています。自動車生産は半導体が戻れば同時に戻ると考えてよいと思いますので、自動車向けベアリング回復の時期は半導体と同様に9月か10月頃になるかと思います。
もう一つはデータセンター向けで、こちらは絶対数が大きく落ち込んでいます。GAFAの人員削減に見られるような調整に加えて中国の景気悪化もあり、大きく数量が落ちています。HDDでも同様ですが、お客様に外資系が多いこともあってドラスティックな生産調整が行われました。ただ、お客様側での生産調整は終わったと認識していますので、あとはサプライチェーンにある在庫がどのくらいあるかによると思います。振り返ってみると、昨年の5月か6月にはお客様からBCP在庫をもっと作るようにとの強いご要望がありました。当時は半導体が不足していた状況からHDDについても不安が生じ、おそらく業界を挙げて在庫を積み上げてしまったのではないかと思いますが、今の段階ではそうした在庫がいつ解消するのかは見通せていません。ただ、1月は12月の1.5倍くらいのオーダーで、ここから徐々に上がっていくという内示もいただいていますので、おそらく来期の5月~7月くらいにはもとに戻りそうだと感じています。
また中期的に見るとデジタライゼーション自体は進んでおり、自動運転も進んでいくなかでデータボリュームはこれからも増えていきますので、潜在的な需要はあると考えています。
機械加工品セグメントは500~550億円と見ています。今期は期初の見込み510億円には届きませんが、航空機関連が回復しているなかでボールベアリングが回復すれば、容易にこれくらいのレンジに入ってくると思います。モーター事業の今期はHDDが厳しい状況だったことからスピンドルモーターの利益率が大きく下がり、12月は赤字にもなりましたが、これが回復してくればモーター全体では200億円は超えると思います。アナログ半導体は保守的に見ても250億円くらい、これらに加えてOISなどの光デバイスやアクセス製品もあり、為替予約の影響もなくなりますので、本社経費などを差し引いても1,000億円は超えていくと思います。
ボールベアリングは4Qが底で、そのなかでも旧正月のある1月が低く2月から戻ることを期待しています。モーターはHDD向けは12月が底で1月以降かなりのスピードで回復、自動車向けはコンテンツ成長もあり堅調に推移していて、それ以外のモーターはこの4Qが底であると理解しています。半導体はBBレシオなどからみる受注状況はボトムアウトしていますので、売上利益については4Qが底になります。バックライト、OIS、ゲームについてはそれぞれのアプリケーションの季節性から4Qについては保守的に見ています。
10月から12月の実績と、1月から3月の見通しは100万個単位で以下の通りです。
外販数量は239、228、207、195、200、219。
内販数量は39、39、33、35、37、35。
生産数量は304、296、264、240、2月以降は精査中。
生産数量については、エア代がかからない最適在庫をクリアしつつ過剰な稼働を回避できるように、生産水準の見直しをしているところです。
光デバイスとゲームは2Qから3Qで増収増益、とくにゲームの3Qは大きく上振れました。コネクタはほぼ市場並みでしたが、本多通信工業とミネベアコネクト(旧住鉱テック)の連結によって上振れているという状況です。半導体は減収減益ですが3Qも高い利益率を維持しており、営業利益率では軽く二桁を超えています。
4Qについてはゲームと光デバイスはどちらも季節性に伴って減収減益を見込んでいます。半導体はもう一段の減収、利益率についても若干保守的に見ています。
ミツミ全体としては通期で500億円の営業利益を予想しています。
3Qは前回予想340億円に対して実績264億円、76億円の未達でしたが、一時的な要因であるミネベアコネクト(旧住鉱テック)の負ののれん17億円の影響を除いた場合は93億円の未達でした。4Qは前回予想404億円に対して329億円、74億円の減少となりますが、一時的な要因としてプラス側350億円のうちの東京本部売却益を除く220億円、構造改革費用200億円、またM&Aにより連結されたミネベアコネクトとミネベア アクセスソリューションズの営業利益寄与見込み23億円を今回から含めていますので、これらの影響を除いた場合は117億円の下方修正となります。なお、東京本部売却益は前回予想、今回予想どちらにも4Qに含まれています。
4Qはスピンドルモーターなどで在庫水準を適正化するために少し稼働を落とすことを想定していますので、いわゆる稼働損が含まれています。また今期の数字には、為替予約によるマイナス影響もありますのでご留意ください。また、来期にはM&Aにより連結された各社の営業利益がフルで寄与してくることが期待できます。
構造改革費用200億円の内訳については現在精査中です。構造改革による効果につきましては、営業利益をある程度押し上げる想定ですが、具体的な数字を現時点は控えさせていただきます。構造改革費用の200億円、またミネベア アクセスソリューションズ(旧ホンダロック)の統合に伴う負ののれんは、数字をわかりやすくするため現時点では本社調整額に含めています。ミネベア アクセスソリューションズの負ののれんは最終的にはユーシン事業セグメントに計上予定です。
IGBTや医療関連は、現在もフル操業でお客様からの需要も非常に強い状況です。
一方で、電池保護ICに代表されるようなスマートフォン向けは生産減になっており、分野によって濃淡があります。4Qの予想については、従前の予想に比べますと若干保守的に見積もっています。
従前と変わらず、フィリピンの第2工場(ナガ工場)など、当社の生産能力拡張の準備は進んでおり、今後も成長を見込んでいます。
相対的に販売単価が高いIGBT・医療向けで好調を維持していること、ニッチマーケットでの製品が多くお客様に価格是正をお願いすることができていることなどから、平均単価が上昇している傾向は変わっていません。
稼働については、2Qまでのように24時間フル操業という状況ではありませんが、外注のアロケー ション見直しなどもしていることから、大きな稼働減はありません。

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