決算サマリー

更新日: 2021年11月8日

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2022年3月期上半期(2021年4月1日~2021年9月30日)の概況

2022年3月期上半期のわが国の経済は、新型コロナウイルス感染再拡大による緊急事態宣言等が延長されたことにより個人消費は低迷したものの、海外経済の回復を背景に輸出が増加したことから改善傾向となりました。米国経済は、半導体不足による自動車減産や物流の混乱による影響があったものの、輸出や企業の設備投資が増加したことなどから改善傾向にあります。欧州経済は、ワクチン接種の進展を受けた活動制限の緩和により個人消費が回復、また米国向けを中心に輸出が拡大傾向にあるなど、回復の兆しが見えています。中国経済は、政府主導によるインフラ投資や不動産開発投資の引き締めなどから、景気の回復幅は縮小しています。東南アジアにおいては、デルタ変異株の感染拡大によるロックダウンに起因する輸出減速の影響を受け、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いています。
当社グループは、かかる経営環境下で、収益力のさらなる向上を実現するために、徹底したコスト削減、高付加価値製品と新技術の開発及び拡販活動に注力してきました。
この結果、売上高は5,302億6,000万円と前年同期比685億3,000万円(14.8%)の増収となりました。営業利益は446億3,300万円と前年同期比237億1,100万円(113.3%)の増益、税引前四半期利益は443億1,900万円と前年同期比240億6,900万円(118.9%)の増益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は350億5,200万円と前年同期比196億2,700万円(127.3%)の増益となりました。
なお、前期末において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前期上半期に係る各数値については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させています。

2022年3月期上半期(2021年4月1日~2021年9月30日)のセグメント別業績

今期第1四半期より、一部事業について報告セグメントの区分を変更しており、前期上半期のセグメント情報は、会社組織変更後の報告セグメントの区分に基づき作成したものを開示しています。

機械加工品事業

機械加工品事業は、当社グループの主力であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び航空機用のねじが主な製品です。
主力製品であるボールベアリングは、データセンター向けのサーバー需要が堅調なことからファンモーター向けが好調に推移したことにより売上高は増加しました。ロッドエンドベアリングは、航空機関連の需要減により売上高は減少しました。
この結果、2022年3月期上半期の売上高は883億5,700万円と前年同期比148億900万円(20.1%)の増収となり、営業利益は228億1,900万円と前年同期比87億5,200万円(62.2%)の増益となりました。

電子機器事業

電子機器事業は、電子デバイス(液晶用バックライト等のエレクトロデバイス、センシングデバイス(計測機器)等)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、エアームーバー及び特殊機器が主な製品です。
液晶用バックライトのスマートフォンにおける採用モデルの減少に伴う需要減はありましたが、車載向けモーターの需要増により、売上高は増加となりました。
この結果、2022年3月期上半期の売上高は1,841億2,700万円と前年同期比135億2,900万円(7.9%)の増収となり、営業利益は139億4,100万円と前年同期比61億2,700万円(78.4%)の増益となりました。

ミツミ事業

ミツミ事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、電源部品及びスマート製品が主な製品です。
半導体デバイス、カメラ用アクチュエータの光デバイス等が好調に推移し、売上高は増加しました。
この結果、2022年3月期上半期の売上高は1,877億1,000万円と前年同期比233億3,300万円(14.2%)の増収となり、営業利益は164億1,400万円と前年同期比87億2,700百万円(113.5%)の増益となりました。

ユーシン事業

ユーシン事業は、キーセット、ドアラッチ、ドアハンドル等の自動車部品のほかに、産業機器用部品が主な製品です。
自動車部品は自動車生産の回復に伴い需要が回復し、産業機器用部品も農機、建機向けの需要が好調に推移したことにより、売上高は増加しました。
この結果、2022年3月期上半期の売上高は695億7,900万円と前年同期比167億8,100万円(31.8%)の増収となり、営業利益は売上高の増加に伴い1億400万円の損失と前年同期比17億2,300万円の改善となりました。

その他事業

その他の事業は、自社製機械が主な製品です。
2022年3月期上半期の売上高は4億8,700万円と前年同期比7,800万円(19.0%)の増収、営業損失は9億1,000万円と前年同期比8,600万円の悪化となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等75億2,700万円を調整額として表示しています。前年同期の調整額は59億9,500万円でした。

2022年3月期上半期(2021年4月1日~2021年9月30日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

当社グループは、「財務体質の強化」を主要な経営方針とし、効率的な設備投資、資産運用及び有利子負債の削減等に取り組んでいます。高収益のコア事業への比重を高めるポートフォリオ改革や実効性の高いM&Aを実現し、適切かつ機動的な財務戦略を推進します。
2022年3月期上半期末における総資産は1兆300億2,100万円となり、前期末に比べ532億5,000百万円の増加となりました。その主な要因は、棚卸資産、有形固定資産、営業債権及びその他の債権の増加です。
負債は5,686億1,000万円となり、前期末に比べ458億3,700万円の増加となりました。その主な要因は、営業債務及びその他の債務、社債及び借入金の増加です。
なお、資本は4,614億1,100万円となり、親会社所有者帰属持分比率は44.5%と前期比1.7ポイント減少しました。

キャッシュ・フローの状況

2022年3月期上半期末における現金及び現金同等物の残高は1,670億6,200万円となり、前期末に比べ15億8,300万円増加しました。
各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、347億8,300万円の収入(前年同期は77億3,100万円の収入)となりました。これは、主に税引前四半期利益、減価償却費及び償却費、営業債務及びその他の債務、棚卸資産の増減等によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、251億6,300万円の支出(前年同期は474億5,500万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出、有価証券の売却及び償還による収入等によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、71億8,500万円の支出(前年同期は334億2,500万円の収入)となりました。これは、主に短期借入金の増減、自己株式の取得による支出、配当金の支払等によるものです。

2021年11月5日に発表しました「2022年3月期第2四半期(2021年4月1日~2021年9月30日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

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