決算サマリー

更新日: 2020年8月4日

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2021年3月期第1四半期(2020年4月1日~2020年6月30日)の概況

2021年3月期第1四半期のわが国の経済は、新型コロナウイルス感染拡大により自動車を中心とした輸出及び消費が大幅に減少し、企業収益の悪化とともに設備投資が減少、雇用環境が急速に悪化するなど、リーマンショック以来最大の景気後退となりました。米国経済は、積極的な金融緩和が行われているものの、新型コロナウイルス感染拡大による世界景気の下振れや米中貿易摩擦により、輸出や設備投資が大幅に減少しています。欧州経済は、感染拡大防止のためのロックダウン長期化の影響などにより、景気は大きく後退しました。アジア地域においては、中国の経済活動が再開され、中国政府からの自動車購入に係る優遇政策等により販売台数は回復してきているものの、世界経済の回復の遅れにより、景気の低迷が続いています。
当社グループは、かかる経営環境下で、収益力のさらなる向上を実現するために、徹底したコスト削減、高付加価値製品と新技術の開発及び拡販活動に注力してきました。
この結果、売上高は1,874億6,300万円と前年同期比169億6,200万円(△8.3%)の減収となりました。営業利益は53億6,400万円と前年同期比20億4,000万円(61.4%)の増益、税引前四半期利益は52億7,400万円と前年同期比19億3,300万円(57.9%)の増益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は35億7,300万円と前年同期比14億円(64.4%)の増益となりました。
なお、2020年4月30日付でエイブリック株式会社を子会社化し、経営統合を実施したことに伴い、同社を連結対象に組み入れています。上記には、統合日以降の同社の損益が含まれています。
また、前期末において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前第1四半期に係る各数値については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させています。

2021年3月期第1四半期(2020年4月1日~2020年6月30日)のセグメント別業績

セグメント別の業績を示すと、次のとおりです。

機械加工品事業

機械加工品事業は、当社グループの主力であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び航空機用のねじが主な製品です。
主力製品であるボールベアリングは、ファンモーター向けにおいて需要が堅調に推移しましたが、自動車向けの需要減等により販売数量、売上高ともに減少しました。ロッドエンドベアリングは、航空機関連の需要減により売上高は減少しました。ピボットアッセンブリーは、HDD市場の縮小を受け、販売数量、売上高ともに減少しました。
この結果、2021年3月期第1四半期の売上高は355億700万円と前年同期比105億4,600万円(△22.9%)の減収となり、営業利益は71億5,200万円と前年同期比35億4,700万円(△33.2%)の減益となりました。

電子機器事業

電子機器事業は、電子デバイス(液晶用バックライト等のエレクトロデバイス、センシングデバイス(計測機器)等)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、エアームーバー及び特殊機器が主な製品です。
自動車市場の低迷に伴い、ステッピングモーターをはじめとする車載モーターの需要減はありましたが、液晶用バックライトでは薄型技術に優位性を持つ当社への需要が堅調に推移し、売上高は増加しました。
この結果、2021年3月期第1四半期の売上高は796億7,500万円と前年同期比20億3,600万円(2.6%)の増収となり、営業利益は21億8,900万円と前年同期比27億6,600万円の増益となりました。

ミツミ事業

ミツミ事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、高周波部品及び電源部品が主な製品です。
カメラ用アクチュエータ、ゲーム機器等の機構部品が好調に推移し、売上高は増加しました。
なお、エイブリック株式会社の取得に伴い、ミツミ事業に同社の損益が含まれています。
この結果、2021年3月期第1四半期の売上高は566億3,200万円と前年同期比69億7,800万円(14.1%)の増収となり、営業利益は13億7,000万円と前年同期比13億5,400万円の増益となりました。

ユーシン事業

ユーシン事業は、キーセット、ドアラッチ、ドアハンドル等の自動車部品のほかに、産業機械用部品、住宅機器用部品(ビル、住宅用錠前その他)が主な製品です。
自動車部品は、新型コロナウイルス感染拡大の影響による自動車市場減速により売上が大幅に減少しました。産業機械用部品においても市場の減速により売上が減少しました。
この結果、2021年3月期第1四半期の売上高は155億8,100万円と前年同期比151億5,300万円(△49.3%)の減収となり、営業利益は売上高の減少に伴い21億6,900万円の損失と前年同期比28億4,600万円の悪化となりました。

その他事業

その他の事業は、自社製機械が主な製品です。
2021年3月期第1四半期の売上高は6,800万円と前年同期比2億7,700万円(△80.2%)の減収、営業損失は4億2,700万円と前年同期比6,000万円の悪化となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等27億5,100万円を調整額として表示しています。前年同期の調整額は71億2,400万円でした。

2021年3月期第1四半期(2020年4月1日~2020年6月30日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

当社グループは、「財務体質の強化」を主要な経営方針とし、効率的な設備投資、資産運用及び有利子負債の削減等に取り組んでいます。高収益のコア事業への比重を高めるポートフォリオ改革や実効性の高いM&Aを実現し、適切かつ機動的な財務戦略を推進致します。
2021年3月期第1四半期末における総資産は9,400億900万円となり、前期末に比べ755億2,800万円の増加となりました。その主な要因は、棚卸資産、のれん、有形固定資産の増加です。
負債は5,326億500万円となり、前期末に比べ704億円の増加となりました。その主な要因は、社債及び借入金、営業債務及びその他の債務の増加です。
なお、資本は4.074億400万円となり、親会社所有者帰属持分比率は43.0%と前期比2.6ポイント減少しました。

キャッシュ・フローの状況

2021年3月期第1四半期末における現金及び現金同等物の残高は1,369億3,200万円となり、前期末に比べ61億8,600万円増加しました。
各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、35億3,700万円の収入(前年同期は29億3,400万円の収入)となりました。これは、主に税引前四半期利益、減価償却費及び償却費、営業債権及びその他の債権、棚卸資産の増減等によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、341億800万円の支出(前年同期は117億8,700万円の支出)となりました。これは、主に連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出、有形固定資産の取得による支出等によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、359億6,200万円の収入(前年同期は101億1,200万円の支出)となりました。これは、主に短期借入金の増減があった事によるものです。

2020年8月4日に発表しました「2021年3月期第1四半期(2020年4月1日~2020年6月30日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

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