決算サマリー

更新日: 2019年8月2日

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2020年3月期第1四半期(2019年4月1日~2019年6月30日)の概況

2020年3月期第1四半期のわが国の経済は、製造業を中心に、前期末までに積みあがった在庫の消化ならびに米中貿易摩擦を背景とした外需の減少により、企業の生産活動が鈍化し、引き続き景況感は悪化しました。米国経済は、製造業を中心に企業の追加関税リスクが上昇し、雇用情勢の伸びも減速するなど、先行きへの不透明感が高まりました。欧州経済は、雇用、所得環境は改善傾向にあるものの、英国の合意なきEU離脱による先行きへの不透明感は残存し、外需の減速や製造業における在庫調整等により、景気は低迷しました。アジア地域においては、中国経済は、依然として米国向けを中心に輸出の低迷が続くほか、国内においても昨年までの投資抑制策が内需の回復に遅れをきたし、主に自動車市場の成長が鈍化するなど、景気は失速しました。
当社グループは、かかる経営環境下で、収益力のさらなる向上を実現するために、徹底したコスト削減、高付加価値製品と新技術の開発及び拡販活動に注力してきました。
この結果、売上高は2,044億2,500万円と前年同期比86億1,300万円(△4.0%)の減収となりました。営業利益は36億6,300万円と前年同期比106億2,800万円(△74.4%)の減益、税引前四半期利益は36億8,000万円と前年同期比104億9,000万円(△74.0%)の減益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は22億9,700万円と前年同期比85億8,900万円(△78.9%)の減益となりました。
なお、本年4月10日付で株式公開買付けにより株式会社ユーシンを子会社化し、経営統合を実施したことに伴い、同統合日より同社を連結対象に組み入れています。上記には、統合日以降の同社の損益が含まれています。

2020年3月期第1四半期(2019年4月1日~2019年6月30日)のセグメント別業績

2020年3月期第1四半期より、株式会社ユーシンの取得に伴い、ユーシン事業を新たに報告セグメントとして開示しています。また、「ミツミ事業」に含まれていた電池モジュール製品を「電子機器事業」に移管する会社組織の変更を行い、これに伴い、セグメント情報の変更を行っています。
2019年3月期第1四半期のセグメント情報は、会社組織変更後の報告セグメントの区分に基づき作成したものを開示しています。

機械加工品事業

機械加工品事業は、当社グループの主力であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び航空機用のねじが主な製品です。
主力製品であるボールベアリングは、自動車向けにおいて需要が堅調に推移しましたが、ファンモーター向けの需要減等により、販売数量、売上高ともに減少しました。ロッドエンドベアリングは、中小型機市場での受注が好調に推移したことにより、売上高は増加しました。ピボットアッセンブリーは、HDD市場の縮小を受け、販売数量、売上高ともに減少しました。
この結果、2020年3月期第1四半期の売上高は460億5,300万円と前年同期比12億200万円(△2.5%)の減収となり、営業利益は106億9,900万円と前年同期比10億200万円(△8.6%)の減益となりました。

電子機器事業

電子機器事業は、電子デバイス(液晶用バックライト等のエレクトロデバイス、センシングデバイス(計測機器)等)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、エアームーバー及び特殊機器が主な製品です。
ステッピングモーターをはじめとするモーターでは、車載向けの需要減等により、売上高は減少しました。一方、液晶用バックライトは、スマートフォン市場の縮小に伴い、売上高は減少しました。
この結果、2020年3月期第1四半期の売上高は776億3,900万円と前年同期比170億1,000万円(△18.0%)の減収となり、営業損失は5億7,700万円と前年同期比27億8,200万円の悪化となりました。

ミツミ事業

ミツミ事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、高周波部品及び電源部品が主な製品です。
カメラ用アクチュエータ、スイッチ、保護IC、コネクタ等は堅調に推移しましたが、ゲーム機器等の機構部品の減少により、売上は減少しました。
この結果、2020年3月期第1四半期の売上高は496億5,400万円と前年同期比213億200万円(△30.0%)の減収となり、営業利益は1,600万円と前年同期比26億7,000万円(△99.4%)の減益となりました。

ユーシン事業

ユーシン事業は、キーセット、ドアラッチ、ドアハンドル等の自動車部品のほかに、産業機械用部品、住宅機器用部品(ビル、住宅用錠前その他)が主な製品です。
自動車部品は、国内市場では堅調に推移しましたが、欧州、中国、中南米市場では需要が低迷しました。産業機械用部品は、農機、建機向けで需要が好調に推移しました。
この結果、2020年3月期第1四半期の売上高は307億3,400万円となり、営業利益は10億1,600万円となりました。

その他事業

その他の事業は、自社製機械が主な製品です。
2020年3月期第1四半期の売上高は3億4,500万円と前年同期比1億6,700万円(94.3%)の増収、営業損失は3億6,700万円と前年同期比2億7,200万円の悪化となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等71億2,400万円を調整額として表示しています。前年同期の調整額は22億600百万円でした。

2020年3月期第1四半期(2019年4月1日~2019年6月30日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

当社グループは、「財務体質の強化」を主要な経営方針とし、効率的な設備投資、資産運用及び有利子負債の削減等に取り組んでいます。
2020年3月期第1四半期末における総資産は8,476億1,200万円となり、前期末に比べ1,054億8,500万円の増加となりました。その主な要因は、有形固定資産、棚卸資産の増加です。
負債は4,464億3,900万円となり、前期末に比べ1,115億7,200万円の増加となりました。その主な要因は、社債及び借入金、営業債務及びその他の債務の増加です。
なお、資本は4,011億7,300万円となり、親会社所有者帰属持分比率は45.7%と前期末比8.2ポイント減少しました。

キャッシュ・フローの状況

2020年3月期第1四半期末における現金及び現金同等物の残高は1,009億4,800万円となり、前期末に比べ214億8,400万円減少しました。
各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、29億3,400万円の収入(前年同期は149億700万円の収入)となりました。これは、主に税引前四半期利益、減価償却費及び償却費、営業債権及びその他の債権、棚卸資産の増減等によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、117億8,700万円の支出(前年同期は147億5,400万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出等によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、101億1,200万円の支出(前年同期は55億6,700万円の支出)となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出、配当金の支払等によるものです。

2019年8月2日に発表しました「2020年3月期第1四半期(2019年4月1日~2019年6月30日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

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