質疑応答要旨

更新日: 2019年5月10日

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2019年3月期 決算説明会(2019年5月8日)

注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。

ご質問

ご質問と回答

本社調整額に含まれています。
カメラアクチュエータにおいて、中国のスマホメーカーが非常に付加価値の高い機能を搭載してきていることから、一定規模の事業が続くことを前提としています。22/3期の大きな伸びについては、新製品の売上の伸びが利益に貢献していくことを想定しています。
3年計画に限らず、ミツミ事業の中で最も有望な事業の一つと考えているのはアナログ半導体で、非常に高い技術を保有しています。戦略を明確にして、フォーカスすべきところにフォーカスしていきます。さらにIGBTとアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)にも期待しています。ADCは全てのセンシングデバイスで、アナログで始まったものをデジタルにするものです。例えば5Gは非常に高速な通信を可能にしますが、最初のセンシングデバイスはアナログであり、ここからデジタルに変換するスピードが遅ければ、いくらその後が速くても意味がありません。
その他、詳細の説明は控えさせていただきますが、これまでプロダクト21として説明しています「ステルスプロジェクト」も含めて、これからミツミは成長していくということです。
具体的な内訳については非開示とさせていただきますが、ミツミ事業におけるコア事業もサブコア事業も、両方とも大きく伸びる想定です。カメラアクチュエータは、今後も高付加価値化や数量増加を背景に、成長が続くと考えています。また、半導体などの8本槍製品も、機械加工品、電子機器、さらにユーシンとのシナジーで大きく成長させていく予定です。特にユーシンとのシナジーにおいては、アクセス製品との相合で「イエナカ(家中)」向けデバイスの成長にも期待しています。
先の説明の通り、19/3期第4四半期は、さまざまな要素が同時に来たと考えています。また、一般的な季節性として、スマホもゲームも第4四半期はローシーズンでした。それが夏ごろから上がっていくというのは自然の流れかと思います。
同時に、現在の米中貿易戦争によるスローダウンも、在庫が過多であった部分は着実に解消されていくだろうと思われます。
また、一般的にハードディスクはリードタイムが5~6カ月あり、サプライチェーン全体の在庫が溜まってしまった可能性があると聞いています。そういったものも徐々に解消していくと思われることを考慮すると、夏後半の回復が想定できるということです。
なお、数日前のニュースにありました関税引き上げのような突発的なことについては、継続する場合は経済全体に悪い影響を与えると思いますが、そのようなことは現時点では織り込んでいません。
経験則ではありますが、ベアリングが最も遅く落ち込み始め、最も先に回復することが多いと思います。今回もそのような傾向が見られると考えます。
スマホとゲームについては、一般的な季節性として第1四半期は需要期前のため、静かなスタートになる前提です。第2四半期以降、新機種の立ち上がりを含め、本格的な需要期に向けた作り込みが始まります。
その他、先の説明の通りハードディスクにおいて、サプライチェーン全体の在庫が徐々に適正化していくと考えます。
ボールベアリングに関しては、自動車向けは電装化などを背景に堅調に推移するものの、上半期は全体として比較的低めの数字を想定しています。下半期以降は、データセンターを含めたさまざまなデバイス向けで、出荷が伸びていくと想定しています。
基本的にはお客様からのフォーキャストをもとに一般的な経済・業界動向分析も参考にして、総合的に勘案しています。
当社の主流であるミニチュア・小径ボールベアリングでは、下半期で伸びていく想定ですが、年間ベースでみた場合、前年同期比で小幅増加の想定としてます。一方、C&AやNHBBを中心とする航空機向けベアリングは、従来から案内の通り、大きく成長していくと想定しています。
外販の数量ベースで、次の10年の平均成長率を+8%と想定しています。スライドにありますとおり、自動車、データセンター、高級家電、省人化・無人化といった時流のもと、「産業のコメ」として今後も成長していく考えに、変化はありません。
具体的な数値での説明は控えさせていただきますが、一般的に自動車向けの平均単価は高く、また高級家電など高精密なベアリングが使用される製品ほど当社のマーケットシェアが高く、しかも成長領域であるため、全体的な平均単価も上昇していくと考えます。
ミツミ事業における19/3期通期の特殊要因は、ネットで約40億円のプラスとなります。内訳は、第2四半期は地震関連で約10億円のマイナス、第3四半期は人事制度改革関連のプラスと地震関連などのマイナスをネットして約50億円のプラスとなります。したがいまして、特殊要因を除いた19/3期のミツミ事業の利益は、約220億円から40億円を引いた180億円となります。
これベースにして、20/3期は150億円と想定していますが、この中にはスマートフォン関連で高付加価値化による事業機会が増加する部分がある一方で、当社として保守的に見積もっている部分もあります。
具体的な数字は申し上げられませんが、スマホ関連の製品において、カメラアクチュエータに限らず全般的に、期末にかけて落ち込みました。
新8本槍のうちミツミ事業に属する製品、特に半導体等が収益に大きく貢献してくることに加え、「ステルス製品」と申し上げました新しい事業の製品が、2年目、3年目には貢献してくると想定しています。
自動車のお客様に関しては、確かに2023年ぐらいまでは、すでにベンダー選定が決まっています。そのため、例えばすべてのモーターを直ちに内製に切り替えたりしていくのは困難です。したがって、2023年以降に出てくる新車において、「相合」製品をお客様にご提案していくことになると思います。
ただし、シナジーは自動車だけに限ったものではありません。例えば住宅向けでは今期の後半からシナジーを出せるよう、現在、特急で様々なことに取り組んでいます。
足元の状況を勘案して、今すぐに工場を建てはじめるということは考えていません。また、これまでも説明差し上げている通り、次の増産までは機械設備の手配が完了していますので、当面は十分なキャパがあると考えています。あとは戻り方の問題で、マーケットの状況を常に注意深く見ながらの判断になると思います。
様々なトレンドがあって、それらをすべて受けられるというのが、当社の強みだと思います。例えば、先ほどから案内していますポップアップカメラ用のアクチュエータは、中国のスマホメーカーのほとんどが採用するトレンドになっています。スマホビジネスは業績の安定性という観点で難しい面もありますが、このような新しいテクノロジーが出てきます。
また、5G関連で様々な開発が行われています。その結果、どのようなマーケットがどのようなスピードで出てくるのか、注目しています。当社としても様々な製品を供給できる可能性があると考えており、そういったときに、スマホメーカーとの非常に密接なリレーションがあることが活かされてきます。
したがって、サブコアビジネスが急になくなってしまうということは、全く想定していません。
特定顧客の特定モデルに関するコメントは控えさせていただきますが、基本的には今期もハイエンド機種において非常に高いシェアでさせて頂けると想定しています。
来期以降については、LEDバックライトはなくならないという前提は従来から変わりません。数量については、市場動向次第ですが、大きい数字は想定していません。
電子デバイス全体の売上高としては、今期からミツミ事業から移管する電池モジュールの製品(現時点では100億円程度の売上)を伸ばしていく部分と、今まで説明させていただいているSALIOTなどの新しい製品の売上が22/3期に向かって増加していく部分があります。
4Qの外販全体は、2月の旧正月の影響も含め減少しましたが、車載向けについては大きくは変わらず堅調に推移しました。大きく減少したのは、データセンターを中心としたファンモーターの市場で、これは今期の後半から回復してくると想定しています。
課題はいろいろあります。まず歩留まりを上げなければなりません。また、品質も上げなければなりません。さらに、新製品をタイムリーにお客様にお届けできるよう、設計段階から打ち合わせに入って受注を獲得しなければなりません。大きく分けるとこの3つです。
直近でユーシン欧州事業を視察した際、非常に嬉しかったこととして、当社のドイツ人の部隊が全ての改善活動に入り込んで、チャンネルを一本化し、現地人同士でいろいろな取り決めをしているということがあります。さらに、ユーシンの広島工場やミネベアミツミのメンバーを現場に送るなど、きちんとバックアップに入って、様々な品質改善、歩留まり改善に取り組むことができています。結果として非常に国際色豊かなチームになっていますが、メンバーの顔つきがとても明るく、われわれのコメントや指示に対して非常に良くレスポンスしてくれているというところに、確かな手応えを感じています。

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