決算サマリー

更新日: 2015年2月10日

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2015年3月期第3四半期累計(2014年4月1日~2014年12月31日)の概況

2015年3月期第3四半期累計期間の日本経済は、消費税増税の影響から個人消費の回復は緩慢でしたが、日銀の金融政策、それに伴う円安効果もあり企業収益は向上し、雇用は改善に向かうなど全体としては緩やかな回復が見られました。米国経済は、企業収益の改善に伴う設備投資の増加や雇用の改善とともに個人消費も増加するなど回復が続きました。欧州経済は、政府債務問題の改善の遅れやウクライナ問題によるロシアへの経済制裁、さらに原油価格の下落によるロシア経済の悪化の影響などもあり低成長が続きました。一方、アジア地域の経済については、中国経済はさまざまな構造問題を抱える中で、成長率は低下しましたが、アセアン諸国の経済は緩やかな回復が見られました。
当社グループは、かかる経営環境下で、収益力のさらなる向上を実現するために、高付加価値製品と新技術の開発、拡販活動及びコスト削減に注力してきました。
この結果、売上高は3,619億6,100万円と前年同期比840億2,700万円(30.2%)の増収となりました。営業利益は438億4,200万円と前年同期比205億2,600万円(88.0%)の増益、経常利益は432億3,500万円と前年同期比231億1,400万円(114.9%)の増益、四半期純利益も309億8,000万円と前年同期比151億円(95.1%)の増益でした。円安など為替による効果も加わり大幅な増収、増益となりました。

2015年3月期第3四半期累計(2014年4月1日~2014年12月31日)のセグメント別業績

機械加工品事業

機械加工品事業は、当社の主力製品であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び自動車用と航空機用のねじです。主力製品であるボールベアリングは、主要市場からの需要が高まり、中でも自動車向けは省エネや電動化を中心とした需要増で販売が大きく増加するなど、売上、利益ともに増加しました。航空機に使用されるロッドエンドベアリングの売上は、省エネ化の需要が強い民間機向けを中心に売上が増加し堅調に推移しました。ピボットアッセンブリーは、ハイエンド製品を中心にHDD市場のPC向けやデータセンター向け等での需要が堅調で、売上、利益は増加しました。
この結果、2015年3月期第3四半期累計期間の売上高は1,134億6,300万円と前年同期比99億7,800万円(9.6%)の増収となり、営業利益は294億1,000万円と前年同期比53億6,100万円(22.3%)の増益となりました。

電子機器事業

電子機器事業は、電子デバイス(液晶用バックライト、計測機器等)、HDD用スピンドルモーター、情報モーター(ステッピングモーター、DCブラシレスモーター、DCブラシ付モーター、ファンモーター)、精密モーター及び特殊機器が主な製品です。液晶用バックライトは、ハイエンドスマートフォン市場が拡大する中で、技術と供給力に優位性を持つ当社製品の需要が急拡大し、売上、利益ともに大幅に増加しました。計測機器も顧客層の拡大に努める中で売上、利益は堅調に推移し、複合製品も売上が伸び収益も改善しました。また、HDD用スピンドルモーター及び情報モーターなどの回転機器関連の売上も増加しました。特に情報モーターは、OA向け及び自動車向け等の販売が伸びる中で、品質と生産効率の向上に加え、一部の製品のカンボジア工場への生産移管に合わせた原価低減対策も進み、売上、利益とも増加しました。
この結果、2015年3月期第3四半期累計期間の売上高は2,472億8,500万円と前年同期比735億8,400万円(42.4%)の増収となりました。営業利益は213億200万円と前年同期比139億7,300万円(190.7%)の大幅な増益となりました。

その他事業

その他の事業は、金型及び内製部品が主な製品です。2015年3月期第3四半期累計期間の売上高は12億1,100万円と前年同期比4億6,300万円(61.9%)の増収、営業利益は9億500万円と前年同期比5,500万円(6.5%)の増益となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等77億7,600万円を調整額として表示しています。前年同期の調整額は89億1,200万円でした。

2015年3月期第3四半期累計(2014年4月1日~2014年12月31日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

当社グループは、「財務体質の強化」を主要な経営方針とし、効率的な資産運用、設備投資及び有利子負債の削減等に取り組んでいますが、ここ数年は事業の拡大に向けて積極的な設備投資を進めています。
2015年3月期第3四半期における総資産は4,872億1,200万円となり、前期末に比べ1,059億3,400万円の増加となりました。その主な要因は、受取手形及び売掛金、たな卸資産及び有形固定資産の増加によります。負債は2,612億2,200万円となり前期末に比べ434億800万円の増加となりました。その主な要因は、支払手形及び買掛金の増加によります。純資産は2,259億9,000万円と前期末に比べ625億2,700万円増加し、自己資本比率は45.0%と前期末に比べ3.6ポイント増加しました。

キャッシュ・フローの状況

2015年3月期第3四半期における現金及び現金同等物の残高は370億3,000万円となり、前期末に比べ79億9,800万円の増加となりました。また、前年同期末比114億7,900万円の増加となりました。
2015年3月期第3四半期累計期間の各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動では、税金等調整前四半期純利益、売上債権、仕入債務及びたな卸資産の増加並びに減価償却費等により324億9,300万円の収入となり、前年同期に比べ5億4,500万円の増加となりました。投資活動では、有形固定資産及び無形固定資産の取得並びに関係会社株式の売却等により168億7,800万円の支出となり、前年同期に比べ30億5,000万円の支出の減少となりました。また、財務活動では、短期借入金の返済及び配当金の支払等により98億600万円の支出となり、前年同期に比べ67億9,200万円の支出の減少となりました。

2015年2月3日に発表しました「2015年3月期第3四半期(2014年4月1日~2014年12月31日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

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