質疑応答要旨

更新日: 2006年11月15日

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2007年3月期 中間決算説明会(2006年10月31日)

注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。

ご質問

ご質問と回答

キーボードはまだ赤字でしたが、スピンドルモーター、情報モーターの利益改善により、この3事業の合計はほぼ収支均衡に近い水準まで改善しました。ライティングデバイスは販売の増加と共に利益が増加し、スピーカーについても改善しました。
電子機器セグメントの損益は第2四半期比較でほぼ横ばいと考えております。この予想を作成した時点では、キーボードについては、それほど大きな改善は見込んでおりません。ライティングデバイスは好調に推移しているので、横ばいで推移すると見ております。
キーボード事業の構造改革は、お客様の都合により当初の予定より若干遅れています。現在、お客様の転注先の業者も交えて話し合いを進めております。また、生産終了前に在庫を確保しておきたいというお客様からのご要望もあり、当初は10月に不採算機種の生産を終える予定でおりましたが、1、2ヶ月程遅れて11月、12月にかけて緩やかに生産を終了していく予定です。1月以降に構造改革に取り組みを開始し、来期における通期での利益化を目指してまいります。
第2四半期ではほぼ収支均衡に近い水準となりましたが、上期ではまだ赤字です。
前期の上期は、ライティングデバイスが非常に高い利益率を達成しましたので、今期はその分だけ減少しました。それ以外にはHDDスピンドルモーター、情報モーターが大きく改善していること、キーボードにおけるタイから中国への生産移管を中心とした第一期構造改革が完了したことにより、損失は大きく改善しました。
限界利益の計算だけで説明するのは難しいように思います。原材料価格の高騰やタイバーツの上昇等、様々なリスク要因を勘案して今回の業績予想を発表しました。
為替が円安で推移しているのでその分の上振れはありました。ボールベアリングの平均単価はほぼ横ばいでしたが、他の分野については製品構成の変化があるので、平均単価の影響が一概に損益に影響するとは言えません。スピンドルモーターについては不採算アイテムの受注を止めているというのではなく、コストダウンをしながら損益の改善をしております。第1四半期から第2四半期にかけて製品構成の変化による平均単価の上下はありましたが、売値を下げて受注している状況ではありません。現在、原材料の高騰もあり、第1四半期から第2四半期にかけて平均単価の大幅な変化はありませんでした。
下期におけるロッドエンド事業の業績見通しには、A380の生産の遅れを少々見込んでおります。
ボーイング社の生産見込みは従来予定より変更ないようです。エアバス社もA380以外は順調のようです。
第2四半期から第3四半期にかけてはほぼ横ばいで月平均490万台、第4四半期においては月平均510万台の販売を見込んでおります。
ベアリングの月産2億個体制に向けて設備投資は当然行いますが、設備投資がコスト増につながるわけではありません。減価償却も増えてきますが、減価償却費の増加分は生産数量が増加することによって吸収できるので、影響はないと考えております。それよりも、一番のポイントは不良品を減らして全体のコストを、どのように下げていくかにあります。歩留まりを小数点以下のレベルで100%に限りなく近づけようと取り組んでおります。また、来期の設備投資額につきましては、全体で200から250億円程度を予定しております。
キーボードの利益化の最大の条件は、ワイヤレスのキーボードの受注をどれだけ取り込めるかにあります。ノートPC用キーボードについては限られたお客様との間でお話をさせていただいていますので、ほぼ予測がついています。ワイヤレスのキーボードはOEM製品だけではなくロジテック社やマイクロソフト社などの小売用の商品がありますので、その売れ行きによって状況が変わってきますが、我々の想定通りに受注が入ってきたときに黒字化できると思います。またそれと同時に、ワイヤレスのキーボードへの我々の開発能力の対応がどれだけ出来るかによっても変わってきます。新しいキースイッチや静音タイプの開発に取り組んでおります。
とにかく今期中に単月黒字化という目標をたてておりますが、状況が厳しいことは否定しません。ただ来期の半ばまでにはマーケットは今お話ししたような我々の想定に近づいてくると想定して現在取り組んでおります。
プレゼンテーション資料のP.8にありますように、電子機器の売上高のうちエレクトロデバイスの上期実績は159億円、下期予想は158億円であり、上期から下期にかけてはほぼ横ばいと見込んでおります。液晶用バックライトはエレクトロデバイスに含まれますが、第1四半期から第2四半期にかけて売上はかなり増えています。また12月、1月には季節的要因により売上は減少しますので、第3四半期、第4四半期の売上は上期とほぼ同レベルと考えております。収益性につきましてもほぼ横ばいと見ております。
販管費は減らしている部分と増やしている部分とがあります。技術開発費については私が社長に就任して以来力を入れていますので増やしていますが、販売費用については2年前の販売費用と比べて、減少していると思います。
ピボットアッセンブリーは第3四半期、第4四半期共に月平均約2,300万個の販売を想定しております。ただし、10月の実績を考慮すると第3四半期は月平均2,400万個を超えてくるのではないかと推察しております。ファンモーターにつきましては、第2四半期は月平均約800万台でしたが、第3四半期、第4四半期についてもほぼ横ばいで推移すると見ております。
期初に業績予想を発表した際は、今期行わなければならない繰延税金資産の償却を多めに想定していましたが、上期を終えてみると実際には非常に実効税率が改善しました。この実効税率の改善には二つ理由があり、一つはミネベア単体の利益が好調になったことにより子会社からの配当金が減少し二重課税のリスクが少なくなったこと、二つ目には全体の収益が改善して赤字会社が少なくなったこと、また赤字会社の損失も少なくなったことにより全体の実効税率の改善につながったと考えております。下期の実効税率予想を上期より少し控え目に想定しているのは、下期に償却しなければいけない繰延税金資産があるためですが、これにより当社が抱えている繰延税金資産の償却を今期中にほぼ終了できると考えております。また、来年度の実効税率は35%前後と想定しております。
私が社長に就任した際、150名ほど中途採用の技術者を採用したいと考え、以来、中途採用を積極的に行ってきました。現時点ではまだ150名の採用は果たせておりませんが、70名前後が中途採用で入社しました。また、新入社員は本年においては40名でしたが来春は77名を予定していますので、中途入社と併せて150名程度の補強が可能と考えております。技術者の配置につきましては、売上や利益の大きさには関係なく、技術的に弱い分野、或いは今後強化したい分野を考慮して決定しております。以前、今後は回転機器とボールベアリングの基礎技術開発に注力していきたいと申し上げましたが、現在も引き続きこの二つの分野に重点的に取り組んでおります。エレクトロデバイスに関しては以前から技術者の力がありましたので、現在は回転機器の技術者不足の補強、ボールベアリングの新たな材料や潤滑等の基礎技術開発を念頭において技術者を配置しております。

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