決算サマリー

更新日: 2017年11月29日

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2018年3月期上半期(2017年4月1日~2017年9月30日)の概況

2018年3月期上半期の日本経済は、雇用者所得の回復等を背景とした個人消費と、企業収益の改善により、緩やかな回復基調が続きました。米国経済は、8月下旬から9月上旬にかけて発生した大型ハリケーンの災害余波により、短期的に個人消費及び企業の生産活動を押し下げましたが、雇用環境、国内外需要の底堅さを背景に堅調に推移しました。欧州経済は、雇用者所得増により個人消費が好調に推移し、また、企業の設備投資もユーロ圏の輸出回復を背景に緩やかに回復するなど、堅調に推移しました。アジア地域においては、中国経済は、個人消費が堅調に推移する一方でインフラ投資、不動産開発投資抑制等の影響により緩やかな減速が見られました。
当社グループは、かかる経営環境下で、収益力のさらなる向上を実現するために、徹底したコスト削減、高付加価値製品と新技術の開発及び拡販活動に注力してきました。
この結果、売上高は4,290億2,700万円と前年同期比1,538億9,400万円(55.9%)の増収となり、上半期として過去最高を更新しました。営業利益は419億5,100万円と前年同期比233億5,700万円(125.6%)の増益、経常利益は421億6,200万円と前年同期比232億4,700万円(122.9%)の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は342億7,600万円と前年同期比215億3,100万円(168.9%)の増益となり、いずれも上半期として過去最高を更新しました。

2018年3月期上半期(2017年4月1日~2017年9月30日)のセグメント別業績 

機械加工品事業

機械加工品事業は、当社グループの主力製品であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び自動車用と航空機用のねじです。主力製品であるボールベアリングは、自動車向けでの省エネや安全装置用のニーズ拡大、ファンモーター向け需要増等により、9月には外販として過去最高の月間販売数量を更新しました。ピボットアッセンブリーは、HDD市場規模縮小の影響を受ける中で販売数量は減少したものの、売上は為替の影響等により増加しました。また、ロッドエンドベアリングは、民間航空機市場での大型機の生産台数は減少傾向にあるものの、為替の影響等により売上は増加しました。
この結果、2018年3月期上半期の売上高は823億7,400万円と前年同期比59億700万円(7.7%)の増収となり、営業利益は212億2,300万円と前年同期比16億9,800万円(8.7%)の増益となりました。

電子機器事業

電子機器事業は、電子デバイス(液晶用バックライト、センシングデバイス(計測機器)等)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、エアームーバー(ファンモーター)、精密モーター及び特殊機器が主な製品です。液晶用バックライトは、スマートフォン市場における薄型技術に優位性を持つ当社への需要は、依然として堅調に推移しています。ステッピングモーターをはじめとするモーターでは自動車向けを中心に好調に推移しました。
この結果、2018年3月期上半期の売上高は2,374億5,300万円と前年同期比390億9,900万円(19.7%)の増収となり、営業利益は182億6,000万円と前年同期比114億800万円(166.5%)の増益となりました。

ミツミ事業

ミツミ事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、高周波部品及び電源部品が主な製品です。カメラ用アクチュエーター、ゲーム機器等の機構部品、スイッチ、保護IC等スマートフォン向け製品、アンテナ、通信モジュール、コネクタ等の全ての製品で好調に推移しました。
この結果、2018年3月期上半期の売上高は1,088億3,400万円となり、営業利益は103億5,100万円となりました。

その他事業

その他の事業は、自社製機械等が主な製品です。2018年3月期上半期の売上高は3億6,500万円と前年同期比5,400万円(17.3%)の増収、営業損失は1億8,500万円と前年同期比1億3,200万円の悪化となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等76億9,900万円を調整額として表示しています。前年同期の調整額は77億3,000万円でした。

2018年3月期上半期(2017年4月1日~2017年9月30日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

当社グループは、「財務体質の強化」を主要な経営方針とし、効率的な資産運用、設備投資の抑制及び有利子負債の削減等に取り組んでいます。
2018年3月期上半期における総資産は7,431億4,600万円となり、前期末に比べ998億3,400万円の増加となりました。その主な要因は、受取手形及び売掛金の増加並びにたな卸資産の増加です。負債は3,796億8,800万円となり、前期末に比べ625億9,500万円の増加となりました。その主な要因は、支払手形及び買掛金の増加です。なお、純資産は3,634億5,700万円となり、自己資本比率は47.9%と前期末に比べ2.1ポイント減少しました。

キャッシュ・フローの状況

2018年3月期第上半期における現金及び現金同等物の残高は803億900万円となり、前期末に比べ14億7,600万円増加しました。また、ミツミ電機株式会社及びその子会社の新規連結による増加324億7,200万円があり、前年同期末比420億8,000万円増加しました。
各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、352億5,000万円の収入(前年同期は251億6,700万円の収入)となりました。これは、主に税金等調整前四半期純利益、仕入債務、たな卸資産、売上債権の増減等によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、237億7,700万円の支出(前年同期は253億1,400万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産の取得、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得等によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、118億2,600万円の支出(前年同期は12,409百万円の収入)となりました。これは、主に自己株式の取得による支出等によるものです。

2017年11月8日に発表しました「2018年3月期第2四半期(2017年4月1日~2017年9月30日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

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