2014年

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画像:東京研究開発センターの設立

(2014年10月掲載)

TRDCミッション

東京という地の利を活かし、優秀な技術者を集め、各事業部が、関連業界の最新情報や先端技術を活用できる環境を整えることとともに、ミネベアにはかつて無い複合製品の開発を基軸に、お客様にとって付加価値の高い将来製品のプロデュース(設計と検証)を、スピード感を持って実現することをミッションとする。

総合力を結集した高付加価値製品開

ミネベアは1951年の創業から60年以上、ベアリングから始まり、モーターや計測機器など多くの事業を手がける独自性の豊かな企業に成長してきました。こうした当社の多様な技術の強みを生かし、新たな複合製品を開発するために、2013年に設立したのがTRDCです。

そのミッションが示すように、TRDCはミネベアグループが各地、各部門で持つ開発力や技術力などを融合し、複合製品分野において他社では生み出すことのできないような製品を開発していきます。特に当社がこれまで培ってきた超精密加工技術を中心に、そこから生まれてきたモーターやセンサー技術、そして量産するための生産技術を総合した開発が求められています。これに加え、東京という最先端技術の集まる地の利を生かし、社外の資源も巻き込み付加価値の高い製品を追求する役割も担っています。

新しい可能性を目指して

TRDCの開発テーマのキーワードは「移・職・充」です。これは人の生存に欠かせない「衣・食・住」に人間社会の安心・安全・充実を考慮して定義しました。「移」は誰もがいつでもどこでも快適に移動するための補助、「職」は職務上の困難の除去や体力の補助、「充」は人に優しい充実した社会を実現する技術を表します。例えば、橋や道路など社会インフラの老朽化は現在の日本の大きな課題です。その解決策としてスマート化された検査、再生、状態監視のシステムが求められており、当社のモーターや光学デバイス、センサーなどで培った技術を生かせば、そうしたシステムに必要な信頼性が高く耐久性のある製品提供が可能です。

このように、当社が持つ他社に勝る技術の抽出、その強みを土台とした新規技術開発により、中長期的に当社事業の新しい柱となるような複合製品を数多く開発することで広く社会の発展に貢献していきます。

ミネベアの強みを最大化する

画像:東京研究開発センター センター長 伊川 暁

東京研究開発センター センター長 伊川 暁

TRDCを設立してから基礎固めとしてさまざまな取り組みを行ってきました。営業部門をはじめ、各事業部の抱える技術的な課題を支援するとともに、それぞれの事業部や個々の技術者が持っている強みを発掘してきました。これからさらに事業部とのコミュニケーションを強化し、ミネベアグループの強みを集約していきたいと考えています。

わたしたちはそうした技術を生かし、お客様から求められたものを提供するだけでなく、エンドユーザーのニーズから発想する提案型ビジネスを行っていきたいと考えています。そのために、製品を通じて社会に安心・安全・充実を提供するためには何が必要なのかという視点を持つように心がけています。さらには、これまで以上にわたしたちエンジニアとお客様の技術担当者とが直接話し合える機会をつくっていきたいと考えています。

こうした活動を通じて、お客様と当社の間だけでなく、当社グループに存在する優れた製品・技術と社会との潤滑油となることを目指します。さらには、そうした社会に必要とされる製品の開発を通じて、日本の製造業の活性化に貢献していきたいと考えています。

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