現在は、カンボジア工場の資材部に所属しています。部品や原材料といった部材をどこから、どういった経路で、どのような輸送方法で購入するかといった最適なサプライチェーンを考えながら、調達業務を担当しています。
当拠点は19の事業部があり、ベアリングや小型モーター、センサー類の組立生産に加え、それらに使われる部品の自社製造も行う大規模な複合工場です。扱う部材は金属加工部品やプラスチック成型品、電子部品、さらには金属や樹脂材料など多岐にわたり、消耗品を含めると年間数万のアイテムにのぼります。サプライヤーが少ないといわれるカンボジアでも、日頃連絡を取り合うサプライヤーの数は200社を超える規模です。
カンボジア工場の部材の多くは、タイやマレーシア、中国など他国からの輸入品です。その中でも、ミネベアミツミは多くの生産拠点をタイに構えているため、タイ工場からの部材調達はかなりの物量を占めています。
しかし、これらの部材を単に購入することが私の役割ではありません。製造現場で実際に日々どれだけの部材が使われているのか、在庫はどれくらいあるのかを正確に把握し、必要なタイミングで確実に、さらにはコストを抑えて製造現場へ供給することが求められます。世界中に広がるサプライチェーンにおいては、天候や輸送トラブルなど不測の事態がいつ起きるとも限りません。そのような状況においても生産を止めないよう、日々サプライヤーと納期や価格について交渉を重ね、安定した調達網の構築を推進しています。
また、サプライヤーなどの外部の方との交渉だけではなく、実際に生産に携わる現場のスタッフと密にコミュニケーションを図ることも重要です。丁寧な対話を通じて信頼関係を築くことで、課題発生時のスピード解決にもつながります。資材調達の大事な要素であるコストを抑えるという点において、現場目線でのアイデアは、データでは見つけられない新たな気づきを与えてくれます。現場・現物主義は、仕事を行う上で私が最も大切にしていることの一つです。

- グローバル調達
- T.U.
資材部
Minebea Cambodia Co., Ltd.
(2024年入社/情報学部 情報学科)
世界中から資材を調達し製造現場を支える
入社理由
前職では、機械部品や電子部品を扱う代理店で営業をしていましたが、お客様と向き合い製品を販売する中で、次第に販売先の最終顧客のものづくりや製造現場に対する興味が強くなっていきました。ミネベアミツミは事業領域が広いため扱う製品群が非常に多く、また世界各地に製造拠点がある点にも魅力を感じ、入社を決意しました。
現在の仕事
多数のサプライヤーと
交渉を重ね
安定的な調達網を構築する

転機となった出来事
地政学リスクの発生に対応し
危機的な状況下で
製造ラインを支える
カンボジア赴任直後は、米中摩擦による輸出規制や、近隣国との国境問題により陸路が閉ざされるなど、地政学的リスクが立て続けに発生し、部材が予定通りに入らなくなる状況になりました。こうした事態は、我々の部署だけで解決できるものではありません。カンボジアの現地で何が起きているのか、何の部材がいつ何個必要なのかといった情報を整理し、日本側の関係部署へ共有したうえで、カンボジア工場としての調達経路の見直しや、在庫の積み増しといった方針決定を支える必要がありました。
製造部門とも協議を重ね、生産計画の見直しは可能か、どの製品を優先して製造するかなど複数の現場間での調整を図り、工場全体での最適解を目指し取りうる選択肢を検討しながら、日々変化する状況に対し、一つひとつ対応策を積み上げていきました。結果として、危機的な状況下でも製造ラインの停止を回避することができました。
こうした予期せぬリスクに対応できるよう、これまで取引が少なかったベトナムからの調達やサプライヤー開拓にも挑戦しています。実際に私もベトナム現地へ訪問し、サプライヤーが部材をどのように製造しているのかはもちろん、トラックに積み込む現場や、そのトラックが実際にカンボジア工場に到着する場面に立ち会い、品質面を自分の目で確認したうえで、新規サプライヤーからの調達を開始しています。
この経験を通じて、私の仕事は世界情勢を読み、自ら先手を打つことが求められることを実感しました。メーカーの核である製造を支えることはもちろん、経営に直結する責任の重さを改めて実感したことで、部材の安定供給を預かる者として視座が一段上がったように感じました。

将来の夢
世界にまたがる拠点や
人々をつなぐハブとして
複数国にまたがるサプライチェーンを最適化し、カンボジア工場としてより強固な体制を築くことが目下の目標です。そのためには貿易に関する知識も求められます。例えば、他国から輸入する際にどのような法規制があるのか、またコストを抑えるためには、輸出する際に輸送費をサプライヤーと当社のどちらが負担するのかといった貿易条件なども意識する必要があります。
今後は貿易知識を踏まえ、近隣諸国へのサプライチェーン拡大の経験をさらに積み重ね、言語や文化の違いを越えたコミュニケーションのもとでの交渉力や、合意形成に導くスキルも磨いていきたいですね。
将来的には、国境や部署を超え、社内外の多様な人々をつなぐハブとしての役割を果たす存在となることを目指しています。世界にまたがるミネベアミツミグループの製造拠点と、それを支えるサプライヤーとのシナジーを最大化し、製造の最前線を支える立場から、経営に貢献できる人材へ成長していきたいと考えています。

One Day Schedule 1日のながれ
Off Time オフタイム
休日は、現地のチームでバレーボールを楽しんでいます。カンボジアではバレーボールは最も人気があるスポーツで、多くの人と交流できるのが魅力です。仕事とは違う形で人とつながる時間が、良いリフレッシュになっています。
