現在は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にも展示した「未来の眠り」を実現するベッドセンサーシステムの開発に従事しています。これは、ベッドの脚に当社の高性能圧力センサーを取り付け、心拍や呼吸によるわずかな重心変化を読み取ることで、質の高い睡眠を実現するためのシステムです。寝返りや呼吸の乱れなども含む睡眠中の動きから、微細な心拍信号だけを抽出し、睡眠深度を判定するアルゴリズムの開発が私の担当です。現状、睡眠の質を正確に測るにはポリソムノグラフィーといって、体に多くのケーブルを繋ぐ必要がありますが、それでは自然な睡眠が阻害されてしまいます。「非接触で、かつ正確に測る」。この難題に対し、ミネベアミツミではセンサー開発からアルゴリズム構築まで一貫して挑める点に、技術的なこだわりとやりがいを感じています。
私の所属する東京研究開発センターは、正解のない問いに挑みながら、製品のコア技術を開発し、各事業部へ橋渡しをする役割を担っています。全体で100名ほどのメンバーがおり、プロジェクトごとに課を横断してチームを組み、問題解決に取り組みます。解決手法が定まっていない問題に対し論文を調査し、試行錯誤しながら最適と思われる手法をコードに落とし込んで検証する。目標を達成し、「またいいツール(アルゴリズム)が作れたな」と実感する瞬間が、何よりの喜びです。



