MinebeaMitsumi RECRUIT

研究開発
C.W.

技術本部 
東京研究開発センター 制御開発部
(2020年入社/応用物理学専攻)

アカデミアを越え、社会の「解」を実装する

入社理由

就職活動においては、3つの軸を重視していました。第一に「自由度」。設定された目標に対し、そこに至るプロセスを自分で決められるか。第二に「裁量権の広さ」。そして第三に「新しいことを学べる環境」であること。これは、あえて自分の研究分野とは異なる領域へ飛び込もうと考えていたためです。
選考を通じてミネベアミツミの具体的な開発内容やチームの雰囲気に触れた際、私の重視する3点を満たす環境だと確信し、入社を決めました。実際に働いてみて、この自律的なワークスタイルは自分にとても合っていると感じています。

現在の仕事

非接触で「眠り」を測る、
アルゴリズムへの挑戦

現在は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にも展示した「未来の眠り」を実現するベッドセンサーシステムの開発に従事しています。これは、ベッドの脚に当社の高性能圧力センサーを取り付け、心拍や呼吸によるわずかな重心変化を読み取ることで、質の高い睡眠を実現するためのシステムです。寝返りや呼吸の乱れなども含む睡眠中の動きから、微細な心拍信号だけを抽出し、睡眠深度を判定するアルゴリズムの開発が私の担当です。現状、睡眠の質を正確に測るにはポリソムノグラフィーといって、体に多くのケーブルを繋ぐ必要がありますが、それでは自然な睡眠が阻害されてしまいます。「非接触で、かつ正確に測る」。この難題に対し、ミネベアミツミではセンサー開発からアルゴリズム構築まで一貫して挑める点に、技術的なこだわりとやりがいを感じています。

私の所属する東京研究開発センターは、正解のない問いに挑みながら、製品のコア技術を開発し、各事業部へ橋渡しをする役割を担っています。全体で100名ほどのメンバーがおり、プロジェクトごとに課を横断してチームを組み、問題解決に取り組みます。解決手法が定まっていない問題に対し論文を調査し、試行錯誤しながら最適と思われる手法をコードに落とし込んで検証する。目標を達成し、「またいいツール(アルゴリズム)が作れたな」と実感する瞬間が、何よりの喜びです。

博士人材として働くこと

「未知」を恐れない、
博士の基礎体力

博士課程では、アメリカの大学院で長距離量子通信のための量子メモリに関する研究を行っていました。その中で、物理現象そのものの解明よりも、測定の自動化や解析コードの作成といった「ツール作り・プロセス改善」に強い興味と満足感を覚える自分に気づきました。そこで、専門分野に固執せず、「コードを書いてアルゴリズムを組み、課題を解決する仕事」を軸に就職活動を行い、当社に辿り着きました。

現在の業務で最も役立っているのは、博士課程で培った「自力で情報を収集し、独立して解を導く能力」です。企業の研究開発では、社内に専門家がいない未知の課題に直面することも多々あります。そんな時でも、恐れずに論文を読み込み、知識を蓄え、解決策を提示する。この「逆境に負けない粘り強さ」こそが、博士の最大の武器だと思います。また、入社後に伸びたと感じるのは「実用を見据えた判断力」と「コミュニケーション能力」です。お客様の要望変更などで状況が急変しても、その中でスピーディーに最善手を選択する。そして、技術的な正しさだけでなく、対話を通じてチームの信頼を得る。この両輪が仕事の質を高めると実感しています。

将来の夢

「一点突破」から
「全体最適」のエンジニアへ

学生時代は、「特定の場面で最強の性能を発揮する、尖った技術」こそが至高だと思っていました。例えるなら、DIYの道具箱において、ある作業専用の最高性能ツールを一つ生み出すような感覚です。しかし、ミネベアミツミで製品開発に関わる中で、目指す技術者像が変わりました。今は、高性能であることは大前提として、コスト、サステナビリティ、ユーザーの使い勝手など、多様な変数を考慮した「バランスの良い新技術」を発明したいと考えています。先ほどの例で言えば、道具箱の中身を最適に組み合わせ、どんな状況でも最高の結果を出せる仕組みを作るイメージです。こうした多面的な視点を持てたことで、当社の理念である「より良き品を、より早く、より多く…」という言葉の意味を、よりリアルな手触りとして実感できるようになりました。

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