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ソフトウェア開発
東京研究開発センター 研究開発Div
ロボット制御ソフトウェアを開発
R.Y 2017年入社/物理情報工学専攻
入社
理由
前職では半導体メーカーにおり、マイコンの拡販を目的としたモーター制御ソフトウェアを開発していました。この技術を活かした製品を世に送り出したいと思い、転職活動を開始。モーターをはじめ、幅広い技術や人材を持つミネベアミツミに魅力を感じ、入社を決めました。
現在の仕事
不可能を可能にするロボットを
東京研究開発センター(TRDC)にて、ロボット制御ソフトウェアの開発に携わっています。物をつかんだり、押し込んだりといったロボットの動きは、関節部分に取り付けられたモーターをソフトウェアで制御することで実現されています。ただ、ソフトウェアだけでは「どれくらいの力で物をつかんでいるか」まではわかりません。そこで、私のチームでは力を検出する力覚センサーをロボットに組み込んで、「力制御技術」の開発を行っています。繊細な力で柔らかいものをつかめるようになれば、これまでのロボットでは不可能だった作業が可能になります。
開発は、力覚センサー、メカトロニクス、制御ソフトの3チームが連携して進めています。力覚センサーから送られた信号を制御ソフトがどう扱うか、ロボットの指をどんな形状にすれば力が取り出しやすいかなど、各チームで協力すべき事柄は多岐に渡ります。実際に実機で動作を確かめ、結果のフィードバックを繰り返すのです。それぞれのチームが持つ技術力を結集してひとつのものを作れることに、ミネベアミツミの強みを感じています。

転機となった出来事
高い視座からプロジェクトを見渡す
入社以来、開発を担当してきましたが、力制御技術開発では初めてプロジェクトリーダーを担当しました。メンバーに的確に指示を与え、進捗管理や報告をこなすには、プロジェクト全体を俯瞰して、正確に現状を把握せねばなりません。最初はなかなかうまくいかず、これまでいかに局所的に物事を見ていたかを痛感しました。
そこで定期的にメンバーとの打合せを設け、それぞれの業務内容や課題、いつまでに何をアウトプットしてほしいかを伝えるようにしました。メンバーは入社2年目の若手2名。高い技術力を持っていましたが、仕事は技術だけでは務まりません。伝わりやすい報告の仕方や、読み手を意識した資料作成など、技術力以外のスキルの底上げも行いました。何でもないことも話しやすい関係性を作ることで、心理的安全性の確保も意識するようになりました。
リーダーの経験を通じて、メンバー間や他チームとのコミュニケーションによる「横」の視点と、ミネベアミツミのビジネスという「縦」の視点から、立体的にプロジェクトを捉えられるようになったと感じます。若手の成長を感じられるのも嬉しいですね。

将来の夢
存在感のある技術者になる
最先端の制御技術を盛り込んだ製品を世に出すのが、一番の目標です。ミネベアミツミほど多様な技術を持った会社はありませんから、それらを組み合わせることで誰も到達できなかった領域にたどり着けるものと信じています。
目標を達成するためには、ソフトウェアエンジニアの枠に留まらず、ロボティクスに必要な技術を幅広く身につけねばと考えています。制御ソフトウェアが満足に動くためには、メカやセンサー、それらをつなぐ通信がリアルタイムに動作していることが大前提です。広く浅くでも知識を身につけることで、全体像の把握や、他チームへの依頼もスムーズに行えます。できる限り多くの社員と関わることで、新たなシナジーも生み出せるでしょう。ソフトウェアエンジニアから「ロボットエンジニア」へとステップアップしつつ、「社内で“制御“といえばこの人」という存在感も持ち合わせていければと思います。

1日のながれ

- 08:45
- 出社・メールチェック
- 09:00
- 定例ミーティング
- 10:00
- 制御ソフトウェアのコーディング
- 11:45
- 昼休み
- 13:00
- 実機ロボットでの制御ソフトウェアの動作確認
- 16:00
- 実験結果のまとめ
- 17:30
- 退社
オフタイム

音楽鑑賞が好きで、クラシック以外のジャンルはほぼ聴いています。音源だけでなく、書籍などからミュージシャンの思想を追うことも。特にボブ・ディランから受けた影響は大きく、「生き方はすべてボブ・ディランから学んだ」といっても過言ではありませんね。
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