質疑応答要旨

更新日: 2020年5月12日

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2020年3月期 決算説明会(2020年5月8日)

注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。

ご質問

ご質問と回答

ご案内のとおり、航空機がこれから減産に向かっていきます。自動車も減速しており、上半期、特に1Qは厳しい状況になると想定しています。下半期は一定程度の回復を想定していますが、通期予想の中のそれぞれがどのような数字となるかは、現時点ではご説明を差し控えさせていただきます。
モーターでは車載向けは厳しいものの、その他の新しいアプリケーションの立ち上げがあるなど、セグメントや製品群によって色合いの違いがあります。
これは2通りあります。1つは事業部からの積み上げで、その時の事業環境によって悲観的な時と楽観的な時がありますが、今回は500億円強となりました。他方で、私の方ですべての特殊要因を戻したうえで、例えば民間航空機は25~30%ダウン、またはスマホは内示が比較的強含み、といったことを加味したり、ストレスを付加したりした結果が約600億円となりました。ボトムアップとトップダウンによる結果を、500億円から600億円という幅の中でガイダンスとしてお示ししているものです。
はい。4月は、ヨーロッパもアメリカも民間航空機向けなどで大きく落ち込んでいました。一方でLEDバックライトは堅調に推移し、ミネベアミツミとしては結果的には前年比でほとんど変わりませんでした。今後の浮き沈みを正確に予測することはできませんが、経験則上の知見として、リスクは緩和されていくと思います。
百万個単位で、外販は1月から188、170、210、内販は68、59、62、生産は259、241、290でした。3月の生産は、新型コロナ前には外販が回復していく見立てで、3億個近くまで引き上げたものです。
1Qは様々な分野での減速を受けていったん生産は落とす方針です。生産数量は月平均で約230百万個、外販数量は180~190百万個の範囲と予想しています。
市況は、5G関連は活発になっています。医療関係は、全体の数量からすると多くはありませんが、人工心肺、呼吸器、血液検査装置などで多数のベアリング、モーターが使われており順調です。自動車は、特に高級車への搭載個数が増加してきていましたが自動車全体のスローダウンの影響を受ける見込みです。今後の自動車市場がどうなるかは感染症の制圧形態により徐々に見えてくると思います。家電も、いまは店舗が閉まっていますが、これから中国、韓国がオープンし、リベンジ消費という話も出てきています。
現時点では在庫で十分対応できるため、必要以上に作るより、生産を絞るべきことであろうと考えています。
設備投資430億円は検収ベースであり、前期に投資したものが今期に期ズレしているものも含まれます。社内での申請ベースでは、ステルス製品などを含めて当初の設備投資は1,000億円でした。これを今の段階ではすべて削り、350億円としています。今後の回復過程がもう少し見てきた段階で、当初計画していたものを少しずつ承認して投資していくスタンスです。しがたって、設備投資は本来必要とする額からかなり絞っているとご理解ください。
アクチュエーターは非常に大きな成長が期待できるため、スタンスの大きな変更はありません。フィリピンの新工場を凍結した理由は2つあり、1つは現状の施設の中で今後の増産分は対応可能という現場からの意見が出てきたためです。次に、タイのクリーンルームを活用するほうがコスト的にも断然よいのではないか、ということです。したがって、必要であればタイのクリーンルームを活用していく方針に切り替わる可能性があります。建屋の建設は、直前のタイミングでホールドしました。
まず4月の前年比では、旧ミネベア事業は機械加工品が落ち込んだ一方で、それを救ったのは結果的にはLEDバックライトでした。ミツミ事業では昨年はゲーム関連の生産調整を受けて低調だったものが、今期は新型コロナウイルスの影響で中国ではサプライチェーンが分断されゲーム関係も止まっていたため、両方とも同じような4月でした。唯一悪かったのがユーシンでした。これが4月の比較となります。
1Qの前年比では、機械加工品は減少となる見込みです。ボールベアリングは、4Qの販売は悪くなかったものの遅行的に1Qに影響する想定です。民間航空機向けも、4Qでは減産の影響が発現していませんでしたが1Qから発生してきます。モーターは車載の影響を受けて前年比で若干減少する一方、電子デバイスは増加となる見込みです。ミツミは全般的に増加の中でエイブリックの2か月分が上乗せされます。ユーシンについては、グローバルの自動車の生産動向がそのまま影響するという見立てです。
LEDバックライトは4Qに強い需要があったものの、お客様が中国における新型コロナの影響を受けて若干スローダウンしました。その分が今期の1Qにシフトしてきており、1Qは強い売上が立つという見立てです。ミツミは、機構部品で一部サプライチェーン全体の減速感はあるものの前年比ではプラス方向です。光デバイスも同様です。
前期営業利益586億円に、特殊要因146億円と為替影響80億円を足し戻したイメージです。
シェアについてはコメントする立場にありませんが、基本的には前年並みを維持できると考えています。北米、中華圏も共通して、高機能化によって付加価値を含めた平均単価が上がっていきます。
前々期の実績ですが、300億円超の売上と、40億超の営業利益があり、これがさらに収益性を上げて今期に上乗せされています。
昨年とは反対に、自動車向けは数十パーセント落ち込む一方、FAN向けは非常に強く、過去のピークを上回るような月も出てくる見込みです。
稼働する工場をどうするか、在庫の水準をどうするかを考慮する必要があり、一概には言えませんが、もろもろの条件の中で最適な稼働を進めていく方針です。
季節性を受けて、1Qは4Qに対して若干の減収、2Q以降から伸びる見立てです。北米向けはこれから増産となりますが、中華圏向けは季節性が異なるため、必ずしも1Q~2Qで増えていくフェーズではありません。
新製品を含めたピークは2Q~3Qと想定しています。
新型コロナの回復のシナリオ次第ですが、1Qが底だと考えています。車載向けの稼働が底にあるということで、2Q以降は一定程度の回復が見られると想定します。
在庫水準や需要回復の度合い次第ですが、2Qのほうが若干生産数量は引き上げていく可能性が高いと考えます。
基本的に、今の段階で予測するのは非常に難しいと思いますが、4月には多くの地域で稼働が停止していたところから5月以降に動き出してきたということは、4~6月が底であると考えられるのではないかと思います。そこからどのような角度で回復していくのかは、この感染症の制圧の仕方によって大きく変わっていくと思われます。
ただ、今の状況を見ますと感染対策が隅々に浸透してきている印象です。先ほども申し上げましたが、現に私どもはアジア地域の従業員が9万人いて、その中で誰も感染していません。不顕性の感染者が話題になっていますが、9万人もいたらそのなかにそういった人もいる可能性がありますが、そういう人が工場に来ても周囲の人にうつらないのはきちんと対策しているからだと考えています。こうした対策が本当にきちんと理解されていけば、生産活動は上がってくるだろうと考えています。
私どもの部品のなかで一番大きいものはユーシン関係です。これはTier1のビジネスになりますが、大きいものでありますし、カンバン方式での生産ですから過剰在庫はほとんどないという認識です。ただ、今までに作りすぎて在庫が溜まってしまったものもあります。車の舵角センサーなどではそういう傾向があると認識しておりますので、まだら模様になっていると思いますが、我々の自動車ビジネスのメインストリームではあまりないと認識しています。

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