質疑応答要旨

更新日: 2020年2月7日

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2020年3月期 第3四半期決算説明電話会議(2020年2月5日)

注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。

ご質問

ご質問と回答

3Qの機械加工品の営業利益が96億円と、前四半期比で減益になった要因からご説明します。まず航空機関連について、ボールベアリングに含まれる部分とロッドエンド・ファスナーとがあり、これが減益になっています。その原因は、主に欧米のクリスマス休暇等により稼働日が少なかったことによります。
次にボールベアリングについて、2Qから3Qにかけて外販数量が月平均で1億8,500万個から2億200万個に増加していますが、その販売増からの利益が想定より出ませんでした。内販分を含めた生産数量は1Q、2Q、3Qにかけて2億5,500万個、2億4,400万個、2億5,900万個と想定より相当低く推移したことにより、在庫の平均単価が上昇しました。その結果、利益が想定より出なかったというものです。
今後の見込みですが、主にHDD向けの内販は一定ですが外販は大きく伸びることを想定しているため、それに見合って生産は引き上げていく計画です。在庫の回転期間が数か月あるため、これを払い出すことで来期からは収益性が力強く戻ってくると想定しています。したがって、3Qは収益が少し落ち込みましたが、すぐに回復すると考えています。
比較的早い段階で昨年度の利益水準に戻ってこられると考えていますが、もう少し状況を精査する必要があります。
なお、従来3億個だった生産キャパシティを現在3億1,500万個まで「形式的」には引き上げています。「形式的」という意味は、機械は入っていますがまだ全部がきちんと稼働していない、または稼働させていないということです。なぜなら、内販と外販を合わせた総販売数量がまだ3億個に達していないためです。
来期の外販は2億1,000万個、単月ではもっと上の可能性もある、というのは総生産数を最低でも3億個まで戻したいという意図からです。残り1,500万個のキャパシティは、何かあったときにすぐ対応できる余力として残しておきたいと考えています。
3Qについては、ゲーム関連はご案内のとおり想定を上回って推移しました。光デバイスは、サプライチェーンの関連で3Qに予定していたものが4Qにずれ込んだ部分があります。
4Qについては、新型コロナウィルスを考慮しない前提ですが、中国スマホの新機種で付加価値が出せる商品構成の製品が入ってくると想定しています。特定のお客様についてのコメントは差し控えさせていただきますが、新モデルの投入が予定されており、事業機会があるとご理解ください。
百万個単位で、外販は10月から195、206、206、内販は65、67、65、生産は254、260、263でした。
新型コロナウィルスの影響を含まない前提ですが、同じく百万個単位で、平均で外販は205、内販は67、生産は271。3月の生産は3億個近くになるとみています。
まず、3Qのエレクトロデバイスはほぼ想定通りでした。
4Qは新機種の立ち上げと従来機種の好調が相まって、現在も稼働を維持しています。またそれに伴って、4Qは一定以上の利益が確保できるとみています。
来期については従来通りで、液晶ディスプレイはなくならない、ということは申し上げられます。数量については申し上げられませんが、いろいろな予測等をご考慮いただきますと、当社の事業機会は十分にあるということがご理解いただけるかと思います。
資料の19ページに記載の通りで、車載向けと産業・住設機器向け、医療機器向け市場は、どちらかというとエイブリックが強い市場になります。一方で、当社はこれからIGBTやアナログ・デジタルコンバータを拡販していきたいと考えていますので、アナログ半導体ビジネスとしての総合力が付くことが期待できます。
また、当社の半導体ビジネスにおけるBCPにも寄与します。生産拠点として、当社は千歳に前工程、フィリピンに後工程がありますが、先方は千葉に前工程、秋田に後工程がありますので、それぞれ別のところに2拠点とすることができます。
さらに、両社あわせて技術者が約250名となり、アナログ半導体は日本が一番得意とする分野でかつニッチなマーケットですので、当社としてはしっかり押さえていきたいと考えています。
開示させていただいているボールベアリング売上にはNHBB等の航空機用のベアリングが含まれています。先ほど説明させていただいた通り、その売上が減少したことから、このボールベアリング売上と外販数量から平均単価を計算すると大きく下がっているように見えますが、実際の単価はそれほど下がっていません。また、製品ミックスは、相対的に単価の低いファンモーター向けの売上が戻ってきていますが、これが全体の平均単価を大きく引き下げていることもありません。
モーターの売上は大きく伸びている状況ではありませんが、モーターの生産数に占めるボールベアリングを使うモーターの割合は少しずつ増えてきています。
LEDバックライトを含む電子デバイスの売上は、3Qが558億円に対して4Qは453億円とみています。これは、去年の液晶モデルの受注が好調であることと、新しい機種が立ち上がっているということによります。現時点では新型コロナウィルスの影響はまだありませんので、基本的に順調に推移しています。
来期については、液晶モデルはいろいろな形で残っていくと考えています。数量についても、きちんとしたビジネス機会が期待できると見込んでいます。
ご案内のとおり、4Qに機構部品の売上はある程度落ち込むことを想定していますが、例年よりは多く生産ができると見込んでいます。一方、光デバイスについては、北米向けでの事業機会に加えて中華スマホの事業機会があること、また平均単価の高いビジネスもあることから、増収を見込んでいます。内訳としては、相対的には中華スマホのほうが大きく伸びると想定しています。
床面積は1万5,000m2で、スライドにある既存の12号棟工場とほぼ同じサイズになります。
投資額は、建物に約30億円、設備は徐々に入れていきますが、最終的には100億円前後をイメージしています。
ご案内のとおり、製造業は一部地域を除いて2月9日までシャットダウンということですので、10日以降に従業員がどのくらい出てこられるかを始めとして、サプライチェーンの状況、お客様の状況などさまざまな情報収集を行っています。
しかしながら、基本的には旧正月で稼働していない状況ですので、全体像がわかるのは来週の半ば以降になると考えています。
一方で、いろいろなお客様から非公式に、できるだけ3月にキャッチアップしたいというお話を聞いていますので、可能な限りの対応を取っていきたいと考えています。

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