決算サマリー

更新日: 2014年12月2日

決算説明会(2015年3月期)に戻る

2015年3月期上半期(2014年4月1日~2014年9月30日)の概況

2015年3月期上半期の日本経済は、消費税増税により個人消費にはやや停滞感が残りましたが、政府の経済対策や円安効果もあり企業収益は向上し、設備投資や雇用が改善するなど、緩やかな回復傾向が見られました。米国経済は、企業収益の改善に伴う設備投資の増加や雇用の改善とともに緩やかな回復が続きました。欧州経済は、政府債務問題の改善の遅れやウクライナ問題による輸出減少の影響など、足踏みが続きました。アジア地域の経済については、中国経済は引き続き成長率は低下傾向で、住宅市場の低迷もあり、緩やかな減速傾向が続きました。アセアン諸国は、総じて緩やかな回復となりましたが、タイでは政局の混乱による経済への悪影響が見られました。
当社グループは、かかる経営環境下で、収益力のさらなる向上を実現するために、コスト削減、高付加価値製品と新技術の開発及び拡販活動に注力してきました。
この結果、売上高は2,165億5,700万円と前年同期比357億5,800万円(19.8%)の増収となりました。営業利益は247億6,100万円と前年同期比117億5,800万円(90.4%)の増益、経常利益は246億3,500万円と前年同期比128億8,400万円(109.6%)の増益、四半期純利益も178億1,700万円と前年同期比90億4,500万円(103.1%)の増益となり、それぞれ大幅に利益が増加しました。

2015年3月期上半期(2014年4月1日~2014年9月30日)のセグメント別業績

機械加工品事業

機械加工品事業は、当社の主力製品であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び自動車用と航空機用のねじです。主力製品であるボールベアリングは、主要市場からの需要が高まり、中でも自動車向けは好調で販売が大きく増加し、9月には過去最高の販売数量を更新するなど売上、利益は増加しました。航空機に使用されるロッドエンドベアリングの売上は民間機向けを中心に堅調に推移しました。ピボットアッセンブリーは、HDD市場でゲーム機向けやソフトウエア更新に伴うPC向けの堅調に加えて、データセンター向け等でHDDの在庫調整が終わったこともあり、ハイエンド製品が好調で売上、利益も増加しました。
この結果、2015年3月期上半期の売上高は736億8,700万円と前年同期比49億9,700万円(7.3%)の増収となりました。営業利益は193億3,000万円と前年同期比39億300万円(25.3%)の増益となりました。

電子機器事業

電子機器事業は、電子デバイス(液晶用バックライト、計測機器等)、HDD用スピンドルモーター、情報モーター(ステッピングモーター、DCブラシレスモーター、DCブラシ付モーター、ファンモーター)、精密モーター及び特殊機器が主な製品です。液晶用バックライトは、ハイエンドスマートフォンの市場が拡大する中で、技術と供給力に優位性を持つ当社の売上が急拡大し、利益も大幅に増加しました。また、HDD用スピンドルモーター及び情報モーターなどの回転機器関連の売上も増加しました。特に情報モーターは、OA向け及び自動車向け等の販売が伸びる中で、品質と生産効率の向上に加え、カンボジア工場への生産移管等による原価低減対策が進み、売上、利益とも増加しました。
この結果、2015年3月期上半期の売上高は1,423億6,000万円と前年同期比307億3,200万円(27.5%)の増収となりました。営業利益は98億8,600万円と前年同期比67億9,300万円(219.6%)の大幅な増益となりました。

その他事業

その他の事業は、金型及び内製部品が主な製品です。2015年3月期上半期の売上高は5億800万円と前年同期比2,800万円(5.9%)の増収、営業利益は6億4,300万円と前年同期比2億4,100万円(59.8%)の増益となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等50億9,800万円を調整額として表示しています。前年同期の調整額は59億1,900万円でした。

2015年3月期上半期(2014年4月1日~2014年9月30日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

当社グループは、「財務体質の強化」を主要な経営方針とし、総資産の圧縮、設備投資の抑制及び有利子負債の削減等に取り組んでいますが、ここ数年は事業の拡大に向けて積極的な設備投資を進めています。
2015年3月期上半期における総資産は4,355億2,900万円となり、前期末に比べ542億5,100万円の増加となりました。その主な要因は、受取手形及び売掛金、たな卸資産及び有形固定資産の増加によります。負債は2,411億7,800万円となり前期末に比べ233億6,400万円の増加となりました。その主な要因は、支払手形及び買掛金の増加によります。純資産は1,943億5,000万円と前期末に比べ308億8,700万円増加し、自己資本比率は43.2%と前期末に比べ1.8ポイント増加しました。

キャッシュ・フローの状況

2015年3月期上半期における現金及び現金同等物の残高は291億8,300万円となり、前期末に比べ1億5,100万円の増加となりました。また、前年同期末比24億3,800万円の増加となりました。
2015年3月期上半期の各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動では、税金等調整前四半期純利益、売上債権、仕入債務及びたな卸資産の増加並びに減価償却費等により191億2,700万円の収入となり、前年同期に比べ38億4,000万円の減少となりました。投資活動では、有形固定資産及び無形固定資産の取得並びに関係会社株式の売却等により98億6,100万円の支出となり、前年同期に比べ40億9,800万円の支出の減少となりました。また、財務活動では、短期借入金の返済及び配当金の支払等により98億1,900万円の支出となり、前年同期に比べ16億2,600万円の支出の減少となりました。

2014年11月5日に発表しました「2015年3月期第2四半期(2014年4月1日~2014年9月30日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

ページの先頭へ戻る

Follow Us

Twitter Youtube