質疑応答要旨

更新日: 2013年2月14日

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2013年3月期 第3四半期決算説明会(2013年2月1日)

注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。

ご質問

ご質問と回答

コアレス・タイプの振動モーターからは、今期中に撤退を行う予定です。固定資産や棚卸資産の除却損などのリストラ費用を12億円程度見込んでいます。これにより、年間6~7億円程度の赤字が来期以降に解消される見込みです。
即効性のある影響額は年間でプラス2億円程度です。尚、時期は未定ですが4~5月頃を目処にミネベアモータ社をミネベア本体に吸収合併することにより、重複する間接費を削減する方針です。これにより、更に数億円の改善を見込むことができると考えています。
2012年の10月~12月のような経済環境が今後も継続するようであれば難しいかもしれません。しかし、1月からOA機器向けのモーター売上高にようやく回復の兆しが見えてきましたので、少しほっとしているところです。
結構です。そのようにご認識ください。
ボールベアリングの第3四半期月平均の販売数量は、外販:118百万個、内販:74百万個で合計:192百万個でした。生産については、月平均188百万個まで絞りました。第4四半期については、2月の旧正月の影響もありますので厳しく見ており、外販は月平均で118百万個を計画しております。ところが、1月の実績は予想よりも上振れし、外販が126百万個まで増えました。内販はピボットアッセンブリー向けの生産を抑えているので月平均65百万個を見込んでおりますが、外販がこのままの水準で推移すれば、第4四半期の月平均の販売数量は120百万個を超え、内販を含めた合計は180~185百万個程度になるかもしれません。生産については抑え目にしており、月175百万個前後を計画しています。
ピボットアッセンブリーの第3四半期の販売数量は月平均31百万個でした。12月は大きな調整が入った影響により、28百万個まで落ちました。第4四半期の販売数量は月平均31百万個と横ばいで見ていますが、1月については大分回復し34百万個の販売となりました。ただし、2月は旧正月の影響により、販売数量は27~28百万個まで落ちると考えています。
第4四半期は、第3四半期に比べ、ボールベアリングとロッドエンド・ファスナーは増益、ピボットアッセンブリーは横ばいを想定しています。
外販と内販の比率の問題なのですが、第4四半期は外販の比率が増え、内販の比率が減る見込みとなっています。内販よりも外販の販売単価の方が高いため、利益率も外販の方が高く、その影響が見込まれます。
機械加工品の第4四半期営業利益は、ボールベアリング、ロッドエンド・ファスナーの改善により、第3四半期比増益を見込みますが、増益幅は10億円には満たず、数億円程度と想定しています。ピボットアッセンブリーは横ばいを見込んでいます。ロッドエンド・ファスナーについては、ボーイング787のトラブルの影響は不透明ですが、現状1~3月期については生産調整の動きはありません。トラブルによる生産調整が仮にあるとしても来期以降の問題になると考えています。回転機器事業については、ご承知の通りHDD市場で大きな調整が起こっているものの、元々HDDスピンドルモーターでは当社のシェアはあまり高くない一方で、7ミリ厚2.5インチ向けやエンタープライズ向けなどハイエンド品での受注は非常に好調です。ハイエンド品での利益率は高いですし、タイ洪水後に導入した新マシンが稼動していることにより歩留りも向上しておりますので、損益は改善すると考えています。
第4四半期には発生しない見込みです。
そうなるものと期待しています。
ようやくOA機器向けに、底打ちや回復の兆しが認められるようになってきたこともあり、第4四半期の損益は少し改善方向に動く可能性はあると考えています。
LEDバックライト事業については、タブレットPC向けが大幅な落ち込みとなっていますので、第4四半期には売上が急減し、利益についても相当減少する見込みです。
そこまでは行かないと思います。まだはっきりしませんが、3月辺りから前倒しの生産が始まるとの話もあり、もしそうなれば損益にはプラスに働きます。ただし、今のところ、機械加工品事業と回転機器事業で、今期営業利益計画達成に必要となる第4四半期の増益額をカバーすることは、少し厳しいと思っています。
第3四半期の為替変動による影響額は、前四半期比で売上高:プラス13億円、営業利益:マイナス4億円でした。タイバーツと人民元のレートが、ドルとユーロに対して強く推移しました。タイバーツは、第2四半期時点の1ドル=31.5バーツに比べ、直近では1ドル=29.8~29.9バーツ程度となっており、タイバーツがドルに対して切りあがっています。
若干のマイナス影響に留まる可能性があります。
現時点において、損益見通しの全容を把握しきれていないことが最大の理由です。大森工場の土地売却益やタイ洪水による保険金収入は現時点で確定しておりません。これらは3月までには確定する見通しですが、かなり大きな金額となる見込みです。本日ご説明したコアレス・タイプの振動モーター以外にも構造改革が必要な事業がいくつかありますが、特別損益の予想値がはっきりしていないため、純利益が大きく変動してしまう可能性があります。こうした状況を考慮し、通期予想を変更しませんでした。
タブレットPC向けでは、現在でも複数の顧客向けにLEDバックライトを出荷しておりますが、顧客数を更に増やしていくことが来期の大きな目標です。これにより、需要の変動に強い体質を築いていく方針です。
最終顧客での話です。
生産数量の大きな変動に完璧に対応するのは難しいと思います。外注先を増やすことが至上命題であり、そのための努力を行っていますが、大量な受注に対応した生産や品質を担保できる外注先は限られており、増やすことは容易ではありません。生産数量の大きな変動については設備投資もリスク要因となりますが、最も重要なのは人の問題だと思います。大勢の従業員を抱えれば人件費も大きくなりますし、要員を入れ替えれば熟練度の問題も生じます。出来る限りの知恵を絞りながら、人手に頼らないような簡易的な自動化を進めていくことにより、ライン変更の柔軟性を高めるような生産方式の構築を進めております。これが進捗すれば、生産数量の大きな変動にかなり対応することが可能になると考えています。
一番大きく悪化したのはHDDスピンドルモーターです。第1四半期、第2四半期と順調に生産・販売数量が伸びましたが、第3四半期に生産数量が急減いたしました。
そうです。
そう見ています。少なくとも1月については、想定していた通りの生産・販売数量を記録することができました。
その通りです。第4四半期の想定為替レートは変更していません。
アジア通貨レートの足元状況を踏まえると少しマイナス影響が生じると見ています。当社はタイや中国での生産比率が高いですが、材料や部品を日本から多く持ち込むようなケースもあり、日本製部品のコストダウンはプラスの影響を及ぼします。欧米拠点での販売や損益が円安により増加する面も想定されます。材料コストの為替変動による影響については、手持ちの在庫や輸送にかかる期間もあり、すぐに影響が出て来ない部分もあります。例えば、材料や部品を船で輸送すれば、為替変動影響が顕在化するのは1ヵ月後程度になります。円安の影響は、3~4月以降に本格化するのではないかと考えています。
その通りです。特に、モーター関係などは材料費の比率が高い側面もあります。一方で、人件費や電力費などタイや中国で発生するコストについて、バーツ高や人民元高がマイナスの影響を及ぼします。これらをどこまで相殺できるか、購買部門で努力していく課題です。
その通りです。米国市場の回復傾向も大きな効果であると捉えています。
大森工場の土地売却益については、ネットで40億円強と想定しています。タイ洪水関連の保険金収入については、逸失利益部分については来期の計上となる見込みですが、これを除き、3月までに計上される部分は20億円程度と想定しております。
現時点で金額は確定できませんが、追加的に大きな構造改革を実行しようと検討しているのは事実です。

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