質疑応答要旨

更新日: 2011年11月16日

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2012年3月期 第2四半期決算説明会(2011年11月2日)

注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。

ご質問

ご質問と回答

ピボットアッセンブリーの今期の販売数量は、第1四半期が3,200万個/月、第2四半期が3,400万個/月で確実に増加しました。第3四半期は2,600万個/月程度に減少するものと見ています。第4四半期ははっきりした見通しはないのですが3,300万個/月程度に回復すると思っています。これに伴って、ボールベアリングの内販も第3四半期には減少すると思われます。ピボットアッセンブリー向けボールベアリングを生産しているアユタヤ工場は、この10月は生産数量が落ちましたが、11月には従来並みへ回復すると見ています。ボールベアリングのミネベア内部使用向け及びお客様向けへの供給に不安はありません。HDDスピンドルモーター部品は、ハブ、シャフト等の機械加工部品についてナワナコン工場とバンパイン工場で分担生産しているためこれらの部品が全くなくなることはありません。今は、部品の代替調達先を確保しているところです。現在はHDDスピンドルモーターの生産はしていませんが、製品在庫が潤沢にありますのでしばらくはそれで対応致します。我々は垂直統合生産方式を取っていますので、潤沢な部品在庫を持っています。しかし、全ての部品が今揃っているわけではありませんので、それらのアレンジを行いつつ今月中の早い時期に少しずつ稼働を開始したいと思っています。
第3四半期はタイの洪水前は1億7,500万個くらいを見込んでいましたが、これが40%程度減少すると見ています。第4四半期は1億7,000万個くらいを見込んでいましたが、これが10%程度減少するのではないかと思われます。
第3四半期は営業利益が16億円に減少しますが、第4四半期は43億円になると考えております。
いろいろなお客様、納入業者様にお会いしており、浸水被害を受けた工業団地ではもうやりたくないと言っておられる方が多数おられることは間違いありませんが、新工場はこのままであればすぐに生産能力が埋まってしまう見通しです。例えば、ロッブリ工場のLEDバックライトは新しいスマートフォン向けが始まればすぐに生産能力は埋まりますし、蘇州工場も既に注文を頂いているのですぐにいっぱいになります。ボールベアリング工場は戦略に沿って生産能力を埋めていきますので、これもすでに予定されています。カンボジア工場も28,000㎡の大工場ですが、1年以内に埋まる事業計画になっていますので大きな心配はしていません。
ボールベアリングの販売数量は、第1四半期は外販と内販を合わせて2億700万個/月、第2四半期は2億1,600万個/月でした。第3四半期は1億9,500万個/月で考えており、外販はほとんど減らずに内販が少し減ります。第4四半期はまた2億2,000万個/月近くまで戻ると考えています。10月はアユタヤ工場、バンパイン工場は従業員の通勤が難しく稼働率が落ちましたが、11月は以前の状態に戻っています。
第2四半期は製品値上げを行ったのですが原材料高騰と比較して2カ月くらいタイムラグがありますのでネットで8億円くらいの影響がありました。第3四半期では、レアアース、電磁鋼板を含めて10億円くらいの影響が見込まれますが、製品値上げで半分くらい回収できると考えています。第2四半期と比較してその分だけ改善します。第4四半期も同じくらいを見込んでいます。これ以後は大分相殺していけると思います。また、レアアースをあまり使わない新しい製品が承認されていくと思いますので、相対的にリスクは軽減されていくと思われます。
一つ懸念事項があるとすれば、FPCのサプライチェーンの問題があります。FPC調達先の大手企業様の工場が洪水で水没しましたが、代替FPCの承認は目処がついてきています。蘇州新工場は今月からタブレットPC向け生産が始まっています。4月から生産を開始していますので、時間の経過と共に効率が上がり、利益につながってくると考えています。
低価格のモーターは人件費の安い地域で作るべきだと考えています。それで、我々はカンボジアを選んでそこにシフトしていこうと考えています。ここにシフトしていい事業といけない事業を選別するルールがあり、人件費のレベルが大きな要素なのですが、これを守っていれば必ず効果が出ると思っています。また、いろいろなM&A案件を検討する中で、今までのミネベアのもの作りのやり方と低価格のモーターを作るようなやり方では違いがあり、これを変えていかなければならないと考え、いろいろなもの作りの試みを行っています。もの作りをきちっとやるのがミネベアですが、ある部分では低コストのもの作りも取り入れなければならないと思っています。こういうものが相まって、モーターの収益改善は大きく進むと考えています。
更新価格ベースで保険に入っていますので、固定資産、たな卸資産についてはほとんど100%保障されます。保険の求償金額がどのくらいになるかはまだ分かっていません。固定資産につきましては、取得価格と簿価の差が特別利益に計上されます。今回、タイの税法が変わり、この特別利益に対する課税はありません。これがどのくらいになるか、またタイミングがいつかはまだわかりませんので、今回の業績予想には入れておりません。逸失利益もカバーされますが、計算はこれからで、これも一切入っておりません。今回発表以外の要素もあることをご承知置き下さい。
中小の企業様では保険を掛けていないところが多いようで、これでもう撤退だと言われるところもあれば、これからどうしようかと悩まれておられるところもあります。ミネベアとしては、お客様からリクエストがあればきちっと作れる体制を整えるのが、我々の一つの使命だと思っています。部品を作って、在庫を持てるようにと指示を出しています。
生産数量は、第2四半期は2億2,700万個/月で生産能力いっぱいのフル操業でした。10月が洪水影響で1億5,000万個に落ちますが、11月は2億1,000万個、12月は2億2,000万個まで回復し、第3四半期は1億9,400万個/月になると見込んでいます。第3四半期の外販は1億2,300万から1億2,400万個/月で今までとほぼ同じくらいのレベルで見ています。内販は第2四半期は9,000万個/月くらいでしたが、第3四半期は7,000万から7,500万個/月くらいで見込んでいます。第4四半期は、復興需要も含めて外販が1億3,500万個くらいで、内販が8,000万個から8,500万個/月に戻ると思われます。生産数量は、1月が中華圏の旧正月休みがあるため2億個まで行かず、2月、3月が2億3,000万個近くで、第4四半期で2億2,000万個/月くらいと思われます。
今日現在でナワナコン工場の機械を全て直すのにどのくらいの期間がかかるかまだわかりません。今は機械の修理も含めた再開に向けた作業に着手したところ、というのが現状です。一方でHDDのサプライチェーンの問題があり、多くのお客様が生産を止めています。ラフなイメージですが、我々の完成品在庫が1カ月強あり、部品在庫が1カ月ほどありますので、この中で機械の修理や外注の手配を進めています。我々は来年1月から洪水前のレベルを生産したいとは思いますが、それが可能かどうかはまだわかりません。重要なのは、新しい効率の良い機械も発注していますので来期初めからどのくらい効率が上げられるかです。HDDのサプライチェーン全体の復旧は来年になると思われますが、来年1月からというのは難しいと思いますし、それがいつになるのかはもう少し状況を見ないとわかりません。
今一番頭が痛いのは、タイでの生産性が悪化していることです。生産数量を上げて売上は上がっているのですが、無理をして生産しているため今は生産性が良くありません。ただ、中国の蘇州工場は今月からタブレットPC向けが始まり、固定費負担がこれから改善できると考えています。 タイでは、生産数量を無理なく上げるためのスペースが欲しい状況です。
第2四半期のボールベアリングとロッドエンドを合わせた売上構成比は、自動車向けが16.2%で前四半期比+11.7%、航空・宇宙向けが25.3%で前四半期比-6.5%、家電向けが4.8%で前四半期比横ばい、OA向けが5.8%で前四半期比+10.3%、PC関連向けも5.8%で前四半期比+7.3%、モーター向けが16.2%で前四半期比-10.9%、その他が26%で前四半期比-7.4%です。

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