決算サマリー

更新日: 2024年2月16日

* 当社は、2019年3月期第1四半期より国際会計基準(IFRS)を適用しています。

2024年3月期上半期及び第3四半期において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前期の四半期連結財務諸表及び連結財務諸表については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させています。

2024年3月期第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)の概況

2024年3月期第3四半期のわが国の経済は、価格転嫁の進展や原材料価格の高騰一服により企業収益は好調に推移した一方、物価上昇の影響で個人消費が停滞し、景気の回復は緩やかなものとなりました。米国経済は、個人消費が堅調に推移したものの、継続的な金融引き締め政策が企業の経済活動を抑制しており先行きは不透明です。欧州では、インフレの長期化で個人消費が低迷している中、長引く高金利政策が企業活動の重石となり、景気は停滞しました。中国経済は、個人消費を中心とした低調な内需と携帯電話等IT関連製品の輸出の減少、長引く不動産不況が要因となり、減速しました。東南アジアにおいては、世界需要低迷による輸出の減速が経済の下押し要因となったものの、内需は底堅く、景気は堅調に推移しました。
当社グループは、かかる経営環境下で収益力のさらなる向上を実現するために、徹底したコスト削減、高付加価値製品と新技術の開発及び拡販活動に注力していきました。
この結果、売上高は1兆533億2,400万円と前年同期比1,008億3,900万円(10.6%)の増収となりました。営業利益は512億5,300万円と前年同期比148億2,800万円(△22.4%)の減益、税引前四半期利益は510億200万円と前年同期比109億1,900万円(△17.6%)の減益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は344億円と前年同期比86億2,700万円(△20.1%)の減益となりました。
上記には、2022年9月16日に取得した本多通信工業株式会社及び2023年1月27日に取得したミネベア アクセスソリューションズ株式会社(旧株式会社ホンダロック)の損益が含まれています。

2024年3月期第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)のセグメント別業績

セグメント別の業績を示すと、次のとおりです。
なお、2024年3月期第1四半期より、従来の「機械加工品事業」「電子機器事業」「ミツミ事業」「ユーシン事業」をそれぞれ「プレシジョンテクノロジーズ事業」「モーター・ライティング&センシング事業」「セミコンダクタ&エレクトロニクス事業」「アクセスソリューションズ事業」に名称変更しています。この報告セグメントの名称変更がセグメント情報に与える影響はありません。
また、当期第1四半期より、会社組織変更を行った結果、「その他」と「調整額」で一部区分を変更しています。前期第3四半期のセグメント情報については、会社組織変更後の区分に基づき作成したものを開示しています。

プレシジョンテクノロジーズ事業

プレシジョンテクノロジーズ事業は、当社グループの主力であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び航空機用のねじが主な製品です。
主力製品であるボールベアリングは、データセンター向けの需要が伸び悩み、売上高、営業利益の減少が見られました。ピボットアッセンブリーは、HDD向け需要の回復が遅れ売上高が減少しましたが、ロッドエンドベアリングは、航空機関連の需要増により売上高が増加しました。
この結果、2024年3月期第3四半期の売上高は1,533億400万円と前年同期比51億2,400万円(3.5%)の増収となり、営業利益は270億4,500万円と前年同期比72億3,000万円(△21.1%)の減益となりました。

モーター・ライティング&センシング事業

モーター・ライティング&センシング事業は、電子デバイス(液晶用バックライト等のエレクトロデバイス、センシングデバイス(計測機器)等)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、エアームーバー及び特殊機器が主な製品です。
主に車載向けモーターの需要が伸び、売上高は増加しました。
この結果、2024年3月期第3四半期の売上高は2,723億6,400万円と前年同期比22億9,900万円(0.9%)の増収となり、営業利益は82億7,400万円と前年同期比27億8,100万円(50.7%)の増益となりました。

セミコンダクタ&エレクトロニクス事業

セミコンダクタ&エレクトロニクス事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、電源部品及びスマート製品が主な製品です。
機構部品、カメラ用アクチュエータの光デバイスの販売が落ち込み、売上高、営業利益ともに減少しました。
この結果、2024年3月期第3四半期の売上高は3,852億5,300万円と前年同期比212億2,300万円(△5.2%)の減収となり、営業利益は259億3,200万円と前年同期比151億6,200万円(△36.9%)の減益となりました。

アクセスソリューションズ事業

アクセスソリューションズ事業は、キーセット、ドアラッチ、ドアハンドル等の自動車部品のほかに、産業機器用部品が主な製品です。
ミネベア アクセスソリューションズ株式会社の経営統合に加えて、自動車生産の回復に伴い需要が復調し、売上高は増加しました。
この結果、2024年3月期第3四半期の売上高は2,391億万円と前年同期比1,138億7,000万円(90.9%)の増収となり、営業利益は63億8,500万円と前年同期比58億2,500万円の増益となりました。

その他事業

その他の事業は、ソフトウエアの設計、開発及び自社製機械が主な製品です。
2024年3月期第3四半期の売上高は33億300万円と前年同期比7億6,900万円(30.3%)の増収、営業損失は5億1,600万円と前年同期比4億5,800万円の悪化となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等158億6,700万円を調整額として表示しています。前年同期の調整額は152億8,300万円でした。

2024年3月期第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

当社グループは、「財務体質の強化」を主要な経営方針とし、効率的な設備投資、資産運用及び有利子負債の削減等に取り組んでいます。高収益のコア事業への比重を高めるポートフォリオ改革や実効性の高いM&Aを実現し、適切かつ機動的な財務戦略を推進います。
2024年3月期第3四半期末における総資産は1兆4,025億8,600万円となり、前期末に比べ993億6,800万円の増加となりました。その主な要因は、棚卸資産、有形固定資産、その他の流動資産の増加です。
負債は7,243億3,600万円となり、前期末に比べ636億3,300万円の増加となりました。その主な要因は、社債及び借入金、営業債務及びその他の債務の増加です。
なお、資本は6,782億5,000万円となり、親会社所有者帰属持分比率は47.6%と前期末比0.9ポイント減少しました。

キャッシュ・フローの状況

2024年3月期第3四半期末における現金及び現金同等物の残高は1,387億6,200万円となり、前期末に比べ59億900万円減少しました。
各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、638億円の収入(前年同期は70億6,800万円の収入)となりました。これは、主に税引前四半期利益、減価償却費及び償却費、営業債務及びその他の債務の増減によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、691億7,900万円の支出(前年同期は1,126億6,600万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産、有価証券の取得による支出が発生したことによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、51億3,300万円の支出(前年同期は685億7,900万円の収入)となりました。これは、主に短期借入金の減少によるものです。

2024年2月2日に発表しました「2024年3月期第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

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