決算サマリー

更新日: 2017年8月24日

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2018年3月期第1四半期(2017年4月1日~2017年6月30日)の概況

2018年3月期第1四半期の日本経済は、所得雇用情勢が改善したこと等を背景に個人消費は堅調に推移し、また、企業収益も改善したことにより、緩やかな回復基調が続きました。米国経済は、現政権の政策遂行能力に対する懸念が高まるものの、雇用増による個人消費の伸びと、企業の収益の向上により、緩やかな景気拡大が継続しました。欧州経済は、EUとの離脱協定に向けた協議が難航する英国経済の先行きに不透明感があるものの、雇用環境が改善し、個人消費も堅調に回復しました。アジア地域においては、中国経済は、インフラ投資、不動産開発投資抑制等先行きに不透明感があるものの、個人消費が堅調に推移するなど回復基調が継続しました。
当社グループは、かかる経営環境下で、収益力のさらなる向上を実現するために、徹底したコスト削減、高付加価値製品と新技術の開発及び拡販活動に注力してきました。
この結果、売上高は1,932億400百万円と前年同期比729億1,600万円(60.6%)の増収となり、第1四半期として過去最高を更新しました。営業利益は170億6,200万円と前年同期比100億9,100万円(144.7%)の増益、経常利益は173億7,200万円と前年同期比101億1,700万円(139.4%)の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は141億8,100万円と前年同期比110億500万円(346.5%)の増益となり、いずれも第1四半期として過去最高を更新しました。

2018年3月期第1四半期(2017年4月1日~2017年6月30日)のセグメント別業績

機械加工品事業

機械加工品事業は、当社グループの主力製品であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び自動車用と航空機用のねじです。主力製品であるボールベアリングは、自動車向けでの省エネや安全装置用のニーズ拡大等による需要増により6月には外販として過去最高の月間販売数量を更新しました。ピボットアッセンブリーも、HDD市場規模縮小の影響を受ける中で販売数量は増加しました。一方、ロッドエンドベアリングは、民間航空機市場での大型機の生産減等により売上が減少しました。
この結果、2018年3月期第1四半期の売上高は406億2,600万円と前年同期比14億1,900万円(3.6%)の増収となり、営業利益は103億9,800万円と前年同期比300万円(△0.0%)の減益となりました。

電子機器事業

電子機器事業は、電子デバイス(液晶用バックライト、センシングデバイス(計測機器)等)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、エアームーバー(ファンモーター)、精密モーター及び特殊機器が主な製品です。液晶用バックライトは、スマートフォン市場における薄型技術に優位性を持つ当社への需要は、依然として堅調に推移しています。ステッピングモーターをはじめとするモーターでは自動車向けを中心に好調に推移しました。
この結果、2018円3月期第1四半期の売上高は1,043億6,200万円と前年同期比234億5,100万円(29.0%)の増収となり、営業利益は68億4,700万円と前年同期比64億1,500万円の増益となりました。

ミツミ事業

ミツミ事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、高周波部品及び電源部品が主な製品です。カメラ用アクチュエーター、ゲーム機器等の機構部品、スイッチ、保護IC等スマートフォン向け製品、アンテナ、通信モジュール、コネクタ等の全ての製品で好調に推移しました。
この結果、2018年3月期第1四半期の売上高は480億5,000万円となり、営業利益は38億円となりました。

その他事業

その他の事業は、自社製機械が主な製品です。2018年3月期第1四半期の売上高は1億6,400万円と前年同期比500万円(△2.8%)の減収、営業損失は1億8,300万円と前年同期比1億6,700万円の悪化となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等38億100万円を調整額として表示しています。前年同期の調整額は38億4,600万円でした。

2018年3月期第1四半期(2017年4月1日~2017年6月30日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

当社グループは、「財務体質の強化」を主要な経営方針とし、効率的な資産運用、設備投資の抑制及び有利子負債の削減等に取り組んでいます。
2018年3月期第1四半期における総資産は6,819億3,500万円となり、前期末に比べ386億2,300万円の増加となりました。その主な要因は、現金及び預金の増加並びにたな卸資産の増加です。負債は3,404億8,300万円となり、前期末に比べ233億9,000万円の増加となりました。その主な要因は、支払手形及び買掛金の増加です。なお、純資産は3,414億5,200万円となり、自己資本比率は49.3%と前連結会計年度末に比べ0.7ポイント減少しました。

キャッシュ・フローの状況

2018年3月期第1四半期における現金及び現金同等物の残高は951億3,100万円と、前期末に比べ162億9,900万円増加しました。また、ミツミ電機株式会社及びその子会社の新規連結による増加324億7,200万円があり、前年同期末比611億1,800万円増加しました。
2018年3月期第1四半期の各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動では、税金等調整前四半期純利益、たな卸資産、仕入債務の増減並びに減価償却費等により289億3,000万円の収入となり、前年同期に比べ110億3,100万円の収入の増加となりました。投資活動では、主に有形固定資産の取得等により89億9,100万円の支出となり、前年同期に比べ110億600万円の支出の減少となりました。また、財務活動では、配当金の支払等により44億2,300万円の支出となり、前年同期に比べ136億7,300万円の支出の増加となりました。

2017年8月4日に発表しました「2018年3月期第1四半期(2017年4月1日~2017年6月30日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

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