質疑応答要旨

更新日: 2017年5月12日

決算説明会(2017年3月期)に戻る

2017年3月期 決算説明会(2017年5月9日)

注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。

ご質問

ご質問と回答

モーターはきちんと貢献しています。LEDバックライトやセンシングデバイスを含めて利益の額は言えませんが、確かにミツミのモーター売上90億円はそれほど利益に貢献していません。これからです。モーターと電源は独禁法の問題があって経営統合前には改善に行くことができず、スタートが遅くなっているのが現状です。
いいえ。
落ちると言えば落ちます。横ばいではありません。
大きくはありませんが、その通りです。
そうではなくて、LEDバックライトと全く同じです。いままでも、LEDバックライトをコア事業といったことはありません。LEDバックライトは当初からいつかは無くなるかもしれない、あるいはテクノロジーの変化があるかもしれないということを十分予測してやっているため、コア事業とは呼んでいません。ただし、それに対して投資もせずに、大したこともしていないかというと、そこに大きなビジネスチャンスがある以上、全力でやって参りました。ただし、サブコア事業で稼いでいる間に他に積み上げて行くもの、育てていくものがあって、それが今回もLEDバックライトで稼いでいる間にモーターの収益を回復させ、サブコア事業で利益を出しつつコア事業の成長を図る、それらを両方うまくやっていかなければならない。それが私のマネジメントとしての責務だと思っています。
かつてモーターを止めろとまで言われていたときに本当に止めていたら、今のモーター事業はありません。LEDバックライトのような栄枯盛衰がある事業が伸びて、それをやっている間にコア事業たるべき事業を改善していくというようなことを、これからミネベアミツミ七本槍の事業でもやっていきます。栄枯盛衰のある事業をやらないとは言っていませんし、力を入れないとも言っていません。LEDバックライトのように果敢にやっていきます。しかし同時にリスク分散もきちんとやっていかなければなりません。それは一方でサブコア事業の加速償却であり、他方で七本槍を育てていくことだと思っています。
最初はノンコア事業が結構あると思っていました。例えばテレビのリモコンから始まり、なんでこんなものをやっているのか、というものが確かにありましたが、今ではノンコア事業はかなり少なくなりました。なぜなら、みんな良くなってしまったからです。今ではミツミ事業の中で赤字部門は1つを残して、すべて黒字転換しました。だから今すぐ止めるのかというと、その必要は無いと考えます。ただ、そこにもう人もそれほどかけないし労力もかけない、ということです。
ゲームはいま神風が吹いていますが、今期計画にはあまり入れていません。足りないのではといわれると、足りないと思います。そこは推し量っていただくしかありません。OISも、期初時点では非常に保守的に見ていますが、割と早い時期から立ち上がると思っています。
基本的にはシェアを無理に取りにいくことはありません。サブコア事業といいましたが、LEDバックライトで十分いろいろな経験しているので、我々としてはサブコア事業については一生懸命やりますが、値段を下げてとにかくシェアを取りに行って天下を取るんだというのはしなくても、他にまだやるべきことがたくさんあると思っています。それをやりたいとご理解ください。
ご説明しなかったのは、既にミツミ事業の業績予想には、これらの背景が織り込まれているからです。ミツミ側のコストダウンは昨年の9月からおこなっているため、あまり特別な発生費用などを強調するともっと良くなるのではと期待されるので言いませんでしたが、実際には物流資材で既に年ベースで10億円以上の成果が出ました。ミツミの前期の統合費用は7億円程度です。ただ、これをいれても4Qからの連結のためあまり意味はありません。それよりも、先程ご説明したように全体の営業利益490億円からミツミ連結分23億円を控除したうえで、統合関連費用や在庫処理などの特殊要因を除くほうがわかりやすいかと思って旧ミネベアの話をしました。
当社は売上に占めるドルの割合は70%程度ありますが、コスト側の通貨も動きますので、誤解を避けるためにも、USドル1円でいくらという試算はしていません。ただ、換算すると円高より円安のほうが海外で出ている利益が大きくなるため、その効果はあります。前々期の1ドル120円から前期1ドル108円への変化での営業利益への影響がマイナス40億円とご説明していますので、それをベースに類推して頂ければと思います。
決算短信において、ザルトリウスと韓国モアテックも含めた2社を3か月追加で連結したことの影響額を売上48億円、営業利益を1億3,000万円として示しています。
前期の配賦不能費用の一番大きな増加要因は統合費用です。今期はERP導入等の費用も追加で見込んでいます。統合費用に関連しては、SECに提出するF-20のファイリング費用を見込んでいます。また、ミツミとの統合に伴って、その本社経費も年間で10億円程度を調整額に組み入れています。
アプリケーションは非開示とさせていただきますが、ご指摘の通り、一つの力を入れる車載市場向けモーターです。
そうです。
終わった期については手元に数字がありませんが、18/3期についてはLEDバックライトだけで前年比で30億円程度下がるイメージです。
もちろん今期の設備投資もありますし、今期も新モデル向けの金型等の費用は発生します。これも設備投資の一部に入りますが、償却がはいってくるので、ゼロになることはありません。ただ、今期の投資分については正確に出ていないので、今のところ申し上げられるのは、先のご説明の通り、償却費が27億円とすると、残存価格は十数億円になるということです。
どちらも守秘義務契約のため正確には申し上げられませんが、中期計画の中の売上推移としては、カメラアクチュエーターの売上はほぼ横ばいとしています。年度によって10~20億円程度の変動があるイメージです。ゲーム機器についても、非常に保守的に作っています。今期だけで見れば実績はかなり上ぶれると思っています。
当面は数量が減り値段も下がるかもしれないのを、償却負担の減少でできるだけカバーしたいと思っています。ではなぜ2年後は伸びるのかというと、まず自動車向けが伸びます。また、薄型や狭額縁等、我々がいま取り組んでいる新しいLEDバックライトが、再来年くらいから世の中にある程度浸透していくだろうという見方です。顧客は1社ではありませんので、価格的な優位性と耐久性も含めた品質で、十分に有機ELに対抗できるものだと思っています。
1月は外販が1億6,500万個、内販が7,900万個、生産が2億3,500万個、2月は外販が1億6,400万個、内販が7,900万個、生産が2億4,000万個、3月は外販が1億8,000万個、内販が8,400万個、生産が2億6,400万個でした。ピボットアッセンブリーの販売は1月が2,700万個、2月が2,700万個、3月が3,000万個、生産は1月から3月までそれぞれ3,000万個でした。
モーターにしろミツミにしろ、現場に行くと色々な改善の要素があります。それを一つ一つ、なんでこんなことをやっているのかを、現場と議論しています。これは非常に不思議ですが、毎日ラインに出ている人間は現状が当たり前だと思ってしまうようです。私のように現場にいつもはいない人間がそこへ行って、「なんでこうやっているのか」「なんでこうしないのか」という意見をストレートにぶつけていくことで、現場改善のキッカケができます。ミツミも最初にフィリピンのセブ工場に行った日に、約100項目を指摘しました。それが全て的確な指摘かはわかりませんが、なんでこんなことをやっているのかという指摘を集めたらそれだけの数になりました。結果的には、改善のためのヒントを与えているのです。私は製造のプロではありませんが、自分の目からするとなんでこんな無駄なことをしているのかということが、現場にはたくさんあるということです。一方で、現場の方は、もっとチャレンジしてみたいという気持ちが本当はずっと前からあったのだと思います。それが製造の面白いところで、あとは私が毎日現場へ行く必要はありません。毎月一度行って、どうなったかを確認していけばいいだけで、あとは現場が全部やってくれます。少し遅きに失して申し訳ありませんが、今までは、赤字事業の立て直しに注力していたので、黒字の部署に行ってわざわざ改善を指導する時間的な余裕がありませんでした。
光デバイスは中国向けの一部をカンボジア工場に移設して、その分フィリピンの工場のスペースを空けます。これを今期中にやりたいと考えます。

ページの先頭へ戻る

Follow Us

Twitter Youtube